【楢葉町議選】福島県初の「定員割れ」無投票 担い手不足の処方せんとは

   

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7月27日に告示のあった任期満了に伴う楢葉町議選は、定数12に現職9、元職1、新人1の計11人が立候補し、全員が無投票で当選した。

定数を1人下回ったまま無投票当選が決まった形で、福島県選管によると、記録が残る1963年以降で初めての定数割れとなった選挙だという。

避難指示解除後初の選挙戦 まちの担い手不足浮き彫りに

今回の選挙は原発事故による避難指示解除後初めてとなった選挙戦。

人口7233人中、楢葉町に住む居住者は全体の約4分の1に当たる1740人(いずれも6月末時点)にとどまっており、

町政の担い手が足りない実態が明確になった。

他人事じゃない「定員割れ」 全国で続々

原発事故による避難指示の影響がなおも残る福島県の自治体だが、

立候補者が定数に満たない「定員割れ」は、今や全国的に見られるようになっている。

2015年統一地方選挙では東京都神津島村議選など、全国で4町村議選が「定員割れ」となった。

今年に入っても、長野県の野沢温泉村議選(3月21日告示)でも、告示一週間前を切っても

定数8のうち6名しか立候補の動きがなく、「定員割れ」になるのではないかと見られていた。

このように小規模自治体で地方議員職が敬遠される理由は、月15~20万という給与水準の低さや拘束時間の長さなどが挙げられる。

幅広い世代を議会へ 北海道の2000人のまちの奮闘

urahoro

北海道の浦幌町は、2015年の統一地方選挙でそんな「定員割れ」無投票になった自治体の一つだ。

浦幌町議会は、2015年統一地方選挙において定員割れを防ぐために定数を13から11に削減したが、それでも定数を1割る10人の出馬にとどまった。

危機感を抱いた議会は町民2,000人にアンケートを実施し、町民のニーズや議員報酬について意見を求めた。

町議会では、平成29年第1回定例会初日(3月6日)に「議員のなり手不足検証報告書」の最終報告を実施。現在の議員報酬17万5000円の引き上げや、

若い世代の議会への参加を促進するために、会社勤めと兼業を後押しする案も検討している。

実はあたりまえじゃない、自分の候補者を選ぶということ

選挙 ポスター

福島県で1963年以降で初めての定数割れとなった楢葉町議選だが、町政の担い手不足は復興が進む福島県だけではなく、全国的にみられる課題だ。

しかしながら浦幌町のように危機的状況に陥っても、議会が住民との対話を通じて解決策を見出そうとしている自治体もあり、今後の動向が注目される。

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