再生回数1200万超!『Tokyo Bon 東京盆踊り2020』―東京五輪のための日本説明書

   

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「このあたりにいいレストランはありますか?(Any good restaurant here?)」
「イングリッシュ?Oh~ディスストリート、ウォークプリーズ。ハンバーグ、ビフテキ、オムライス、ガーリックソースジュウ…グッドパラダイス!レッツゴー(どや顔)」
「はい?(What?)」
「マ、ク、ド、ナ、ル、ド!」

昨年11月に公開されてからYouTubeだけで1200万再生を超える音楽ビデオクリップ『TOKYO BON踊り2020』が、海外の視聴者を中心として絶大な人気を集めている。パンチパーマの着物を着たおばちゃんが、外国人旅行者に扮したマレーシア人カリスマプロデューサーのNamewee(黄明志)に唸るところから始まるこの曲は、作成者のNameweeとCool Japan TVらによって制作された。

ビデオクリップでは、三味線のメロディーとともに外国人が聞いても理解できない様々な「ジャパングリッシュ(カタカナ英語)」や固有名詞が歌われている。またビデオの中では、セーラー服や着物、和室、お寺、神社、相撲場など日本を連想させるような風景が、Nameweeと様々な「かわいい」服装をした女優さんのダンスとともに映し出されている。

このビデオを見た視聴者たちのコメントを見てみると、歌詞に出てくるジョーク(特に「I love Aoi Sora(青い空)」が人気の模様)に爆笑している人、「何回も聞きたくなるくらい癖になる曲」という人であふれている。

Cool Japan TVで思い出す政府の戦略「クールジャパン戦略政策」

このビデオを作成しているCool Japan TVとは、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会時に加え、その後における訪日客の増大のために日本政府が掲げる観光立国の実現のために、日本の企業や自治体のプロモーションおよびマーケティングを、海外への情報発信に強い多言語対応のWEB動画メディアを通じてサポートしていくことを目指すものである。(PR TIMESよりhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000023888.html)

今回、「TOKYO BON踊り」の動画を作成したNamewee氏は、このCool Japan TVの事業に参加する日本コンテンツを作成する任務を課されたクリエイターかつ発信者である。Namewee氏はじめ多くのYouTubeなどを活躍の主戦場とするクリエイターが、外国人という視点から日本のことを時に面白おかしく、時にクールなものとして日本の魅力を動画の中で細部にわたって紹介している。

「クールジャパン」といえば、2010年頃から経済産業省を中心とする日本国政府が推進するようになった肝入りの政策の名前でもある。国内需要が減っている中で、「日本需要」を海外から呼び込むための政策だ。またそのために日本におけるクリエイターや事業主を海外に架け橋するために資金面や人的ネットワークなどの面において投資・支援をする。結果的には、クリエイターや事業主のみならず波及効果として世界における日本の経済的需要を生み出そうとする。

今回の「TOKYOBON踊り」の動画では、海外のクリエイターにジャパングリッシュを用いながら日本の文化や街並みを紹介させる。そうすることで日本国内の観光業を活性化させたいのが目的だ。

事実、この動画を視聴した海外の視聴者たちの多くが「日本に行きたい!」とコメントをしていた。

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