インドでいまだに根付く近親婚 背景の一つにカースト制度

   

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それぞれの国の文化の比べてみて、特にその違いが顕著に表れるのが”結婚”なのではないでしょうか。

私は以前「自分のスマホと結婚した男性」や、イギリスで初めて結婚したムスリムの男性同士のカップルを紹介しました。

今回はインドのある結婚の事例―――近親同士の結婚の慣習がある部族についてご紹介したいと思います。

インドでいまだに根付く近親婚

インド

(出典:bastar.gov.in)

同性婚などといった結婚の多くがアメリカに由来していますが、南アジアを代表する国・インドでも近親婚の文化がある部族がいます。

その部族の名前はインド中部チャッティースガル州に住むドルヴァ(Dhurva)族。

この部族間には、いとこ同士、また甥や姪と結婚できる結婚ができる風習があります。

彼らは火ではなく、水を結婚の証人として、近親者との結婚を成立させます。

(編集部注:ヒンドゥー教徒の一般的な結婚式では、護摩を焚いた火の前を7回周りながら7つの誓いを唱え、新郎新婦の結婚が成立する)

もし拒絶すれば、罰金が科されます。こういった近親婚は徐々に当地でもスタンダードではなくなってきつつありますが、

こういった結婚は、特に南インド地域ではまだ珍しいことではありません。

母方の兄弟の娘や父方の女きょうだいの息子、つまり自分から見た「甥っ子」「姪っ子」と結婚することはよくあることで、

ある雑誌の調査によると、一時期インドであった結婚の20%が叔父と姪との間で行われたものであるそうです。

こういった結婚は、カースト制度を背景として、また一族の中でお金を維持していくために、これまで伝統的に続けられてきました。

ヒンドゥー教徒の結婚観の背景にあるカースト制度

こういった結婚の慣習が根付いている背景のひとつにはカースト制度があり、異なるカースト間での結婚は固く禁じられています。

実際にそれぞれ異なるバックグラウンドを持つ男性と女性が恋に落ちて結婚しようとすると、それぞれの家族の反対に遭うことがしばしばです。

 

インドの文化は西欧のそれとはまったく異なるものであり、インドでは、結婚のために新郎新婦両方の家族からの承認を得ることが最も重要です。

「あなたが結婚するのはその女性(あるいは男性)だけではなく、その家族も結婚相手」というのがインドでは一般的な考え方なのです。

率先してアクションを始めよう

とはいえ、こういった伝統的な慣習をうち破ろうとしている人はたくさんいますし、事実

ドルヴァ族といった特徴ある部族の中でもスタンダードではなくなりつつあります。

それぞれの世代で考えが変われば、地域、ひいては国も変わることができると考えます。

これまでの慣習を変えたいのであれば、私たち一人一人が率先してアクションを取っていくべきでしょう。

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Bhusal Anil (ブサル アニル)
政治プレス新聞社フォトグラファー・映像ディレクター。1989年生まれ。ネパール首都カトマンズ出身。趣味は動画・自主映画制作。好きな映画は黒澤明『七人の侍』。

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