チベット仏教の高僧アジャ・リンポチェが来日 「生きるとは何か」を市民と語り合う

   

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敬虔な仏教徒にとっていいニュースがあります。チベット仏教の高僧であるアジャ・リンポチェが先週土曜日に仙台を訪問しました。この聖僧が訪れた仙台市若林区新寺のお寺は、75人以上もの人でごった返しました。アジャ・リンポチェはあのダライ・ラマとガヤク・リンポチェから教えを受けた数少ない人物です。

生きるとは何か?チベット仏教の高僧と考える時間

アジャ・リンポチェは彼の信仰や生きるとは何か、また生きることの罪とはどんなものか、そして私たちの人生を幸せにするものは何なのかについて、その日話をしました。お寺は人でごった返していましたが、誰もが一言も発さず彼の言葉に耳を傾けており、ごくわずかな音も大きく響くほど静香でした。

シャイと言われる日本人も、彼に対して聞きたいことがたくさんあるようで、わくわくとして表情で熱心に耳を傾けつつ、自らも質問を投げかけていました。そしてある人が、こう聞きました。

「私たち人間を幸せにしてくれるものとは一体何ですか?」

彼は、選び抜かれた自分の言葉でこう答えました。

「誰かに多くを望むことをやめにしましょう。そうすれば私たちの心は満ち足り、幸せになることができます」

確かにそうです。私にも心当たりがありました。現在の世界がこんなに苦しいのは、ほかの人に過度の期待をしすぎるため。自分が「楽に生きる」ことが、自分やひいてはほかの人の幸せにつながることを、アジャ・リンポチェも説いていたのです。

チベット仏教を世界に伝えるモンゴル人の高僧

私もほかの人と同じように、リンポチェ氏にいろいろなことを聞いてみたい衝動に駆られました。仏教でいわれるところの輪廻転生を、私が考えるものとリンポチェ氏が考えているものではどう違うのだろうか。あるいはそれ以前に、前世に行ったことを人は覚えているのだろうか、そして次の人生には何を持っていけるのだろうか…。

リンポチェ氏はチベット仏教の高僧で唯一のモンゴル人です。それにもかかわらず彼はたゆまぬ努力を続け、チベット文化や建築、そしてチベット語について卓越した理解と知識を有するようになりました。そして彼は現在、アメリカや日本、カナダ、ネパール、台湾、インドといった世界各国でチベット仏教の教えを説いて回っています。

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アジャ・リンポチェがくれたもの


私にとって、リンポチェ氏の教えはとても実り多いものでした。リンポチェ氏の話を聞いて改めて、私たちは身近な人と愛を分かち合い、そして平和の教えを世界中に広げていかなければならないと決意を新たにしました。お寺に集まった人はみな一様に目を輝かせて、自分の考えやこれまでの経験を共有しあいました。

 食事をしながら話していると、あっという間に2時間が過ぎていきました。集まった人だれもがその場を楽しんでいました。私はリンポチェ氏と私の故郷のチトワンのこと、そこがブッダの生まれ故郷ととても近いことを伝えると、彼は私を呼び寄せてとても嬉しそうに「あなたの目を見ていると、明るい未来が見えるようです。これを差し上げます。肌身離さず持っていてくださいね。」と言って、チベット仏教で使われる特別な数珠をプレゼントしてくれました。

アジャ・リンポチェが直面した障害

政治的な事情により、彼は今は自分の祖国に帰ることがかなわなくなってしまいました。彼は現在、様々な国を回り、チベット仏教の教えを説く旅に出ています。

彼はこれからもダライラマとともに、世界中の人に御仏の智慧が届くように、教えを説き続けていくそうです。

アジャ・リンポチェは日本について「日本の文化がいちばん好きです。特におもてなしの文化は、私たちの心を温かくしてくれます」と言っています。いつかまた彼と会い、仏教の教えを分かち合える日を願ってやみません。

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Bhusal Anil (ブサル アニル)
政治プレス新聞社フォトグラファー・映像ディレクター。1989年生まれ。ネパール首都カトマンズ出身。趣味は動画・自主映画制作。好きな映画は黒澤明『七人の侍』。

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