飲食業における熾烈な争い‐‐‐「オンライン出前」は勝ち目?

      2017/10/17

スポンサーリンク

専業主婦あるいは自炊をしている独身者にとって、多分「今日何を食べればいいでしょうか」ということに悩んでいることが多いと思います。そして、自炊するのは時間がかかるし、とても面倒な事なので、代わりに外食する事が多くなりました。しかし、週末になると、天気が悪くなったら、自炊したくないし、外にも出かけたくなければどうでしょうか?多分出前を頼みたい人が多いでしょう。また、大学の食堂に食べ飽きてきた場合に、遠い所にあるレストランに頼みたいと思ったことがあるでしょう。しかし、仙台では出前サービスを出してくれる店が少ないし、出前を頼んでみたいと思う人も多くないと思います。それにひきかえ、中国は大都市でも地方でも、出前を頼む人が多いです。また、出前サービスの活躍で消費者に便益をもたらすとともに、レストランの経営者も大きな利益を得ています。また出前を効率的に稼働させるために、「オンライン出前プラットフォーム」が多く登場しました。では、今日は一緒に中国における「オンライン出前サービス」のエピソードを見てみましょう。

スマートフォンによる「オンライン出前ブーム」

出前は中国語で外売(ワイマイ)と呼ばれています。私が出前を頼む習慣をつけたのは7年前大学一年生からです。キャンパス寮の周りにレストラン街があって、その中に様々な美味しい料理が集まっています。しかし、お昼や夕方のピーク時だったため、並んで待っているのは結構時間にかかります。だから、ピークの一時間前に電話をかけ出前を頼んでいました。しかし、大学三年生の時から「美団」(メイタン)、「餓了嗎」(アラマ)といった「オンライン出前」アプリが始まりました。スマホのGPSで、すぐ居場所の周辺にあるレストランの情報が手に入ります。ある店のページにアクセスしたら、メニューを見て注文して、Wechatで電子決済してから発信します。レストランは受信して、約束した時間通りに料理を届けてくれます。しかもいつも店ごとに、割引券がついていたので、外食や自炊より本当にお得でした。

しかし、現在学生、社会人及び会社の中に「出前族」が毎年増えています。中国における「オンライン出前市場」は2011年から活発に成長して、これから安定期に入ると言えます。中国におけるiiMedia Researchにより、2014年中国においてオンライン出前サービスを利用したユーザが1.62億人に達して、前年と比べて51.4%の増加率として目立っています。また、2016年にもはや2.56億人に達して、2015年より22.5%の増加率が減少してきたものの、市場規模がまだ拡大していることは疑いようのない事実です。更に2017年、2018年それぞれ3.0億、3.5億人にも達していると予測されています。

「外国人留学生による中国で出前を利用する体験談です」

サプライチェーンに跨るプラットフォーム戦略

現在有名な運営会社といえば、「美団」、「餓了嗎」、「Baidu外売」という三つの会社が挙げられます。

では、なぜこの6年間で中国では「出前ブーム」が巻き起こっているのでしょうか。

まず、ユーザからすると、「スピード」「お得」が主な理由だと思います。出前サービスを利用するユーザは社会人と学生を中心としています。社会人にとって、仕事に取り組んで、時間を大切にするのは常識なので、並んで待っているより出前を頼んだほうが効率です。その一方、学生にとっては安く美味しく食べることが大事で、割引券をいつも配るオンライン出前サービスはまさにその要求を満たしています。その他に例えば、料理を作れない、外に出かけたくない、天気が悪いといった理由も挙げられます。

(出前の集成者?「Baidu」外売のスタッフは「美団外売」のバイクを運転して、「餓了嗎」の出前を送っています)

その一方、オンライン出前の運営会社は、「流通」と「決済」のオンラインプラットフォームと連携して、オンライン出前のサプライチェーンの効率を向上させてきました。例えば、5年前、「美団」オンライン出前は、WeChat決済でお金を払ってから、店の人が送ってくれていました。現在でも、WeChat決済やアリババペイといった第三方プラットフォームと連携していますが、運営コストを削減するために、電子決済プラットフォームを買収したり自発的に電子決済システムを開発しているオンライン出前運営会社が少なくないです。また、ワークランチ・ディナーを利用する企業をターゲットの一つにしている「餓了嗎」が送達効率の最大化を求めるために、宅配便会社と連携してきました。さらに、「Baidu外売」はビッグデータやAI、位置情報技術などのノウハウを活用して受注と流通のスピードを高めてきました。

即ち、出前市場の規模を先取るために、オンライン割引券を配ってユーザに還元することで集客していましたが、すでに安定期に入っている今では、勝つために、「効率性」と「ユーザ体験」を工夫している戦略が多く取られています。

日本飲食業への提案‐‐‐オンライン出前の期待効果

一年前、東京で飲食業を専門としているコンサルタントの方と話し合って、私は「日本の飲食業が不景気」という問題を知りました。中国の飲食文化と違うことは、日本ではレストランを経営している時間帯がとても限られています。だから、一日にかかるコストをカバーするために、回転率を増加して、有限な時間帯で一生懸命に稼がないといけないです。

知っている限り、番組、SNS、雑誌などの宣伝手段に大金を投げ打って集客している店がとても多いです。例えば、毎日テレビで仙台の美味しいグルメ番組を見たら、いつか食べに行きたいという気持ちが出てきますが、住んでいるところがちょっと離れていると、アクセスが難しいと考えて、諦め忘れてしまいます。だから、発信力より、店へのアクセスを工夫したほうがよいと思います。例えば、オンライン出前はいかがでしょうか。

(Baidu外売による割引サービスおよびおすすめな店の宣伝画面です)

日本では「出前館」「楽天デリバリー」といったオンライン出前アプリが利用されていますが、登録している店はほとんどピザ、カレー、ハンバーガーなどのファーストフードで、店の種類があまり多くないと思います。だから、店にとってもオンライン出前に登録したら集客することが少し改善されるかもしれません。中国で成功している理由としてはオンライン出前の活発化が消費者の飲食習慣を引き換えて、ニーズを増やしました。また、プラットフォームの間の連携でさらにビジネスチャンスを作り、店の集客を促進するだけではなく、運営会社にもスマホ産業にも利益をもたらしています。だから、どうやってオンライン出前を利用して、日本の飲食業を改善するのがこれからの課題になるかもしれません。

今日はここまでにしましょう!秋涼の候、麗しい仙台でまた皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

関連記事

飯テロのテツガク‐‐‐どうやって美味しい店を判別するか

宅配便の変身---中国における「閃送快逓(シャンソンカイテツ)」の衝撃

婷竹
婷竹(テイチク) 1991年生まれ。牡羊座。O型。中国東北地方瀋陽市出身。東北財経大学卒業。現在東北大学経済学研究科在学中(修士1年生)。趣味は読書、星座占い、ACG(アニメ・マンガ・ゲーム)音楽を歌うこと。ヴォーカルユニット・Kalafinaの熱狂的ファン。自慢の料理は中華風豚足の煮込み。

 - 社会ニュース , , , , , ,