小説家になろう!! 中国の「自由奔放」なネット文学

   

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皆さんは普段どんな本を読みますか。

私は子供時代から小説を愛読してきました。小学生の頃、小説のエンディングに不満があったら、自分で小説のエンディングを書き直したこだわりがありました。書いてからクラスメートや家族にシェアして良いコメントをもらったことが一番自慢な事でした。小説家になるという夢を持っていたものの、出版するまでにお金と時間がかかることを考慮したら夢を叶えるのはとても難しい事です。

しかし、今現在では、ネットに投稿したり自由に公開するものがだんだん普通になりました。日本のPixivに類似して、中国でもネット文学ブームが起こりました。バリューチェーンの変革に影響を与え、文学界、娯楽界にもイノベーションを引き起こしました。それでは、中国におけるネット文学ではどんなエピソードが読めるのでしょうか。

全民読書、全民創作のプラットフォーム

http://www.wed114.cn/jiehun/dianshijujuqing/20161228162571.html

http://www.wed114.cn/jiehun/dianshijujuqing/20161228162571.html

(中国文化の魅力を秘められる仙侠ドラマです)

10年前、インターネットで小説を読むといえば、青空文庫のようなBaidu文庫というサイトにアクセスし、古めかしい小説を読む印象がありました。スクリーンをじっと睨むより本を広げ、ゆっくりと吟味するほうが読書らしいです。

今の文学サイトは単に閲覧できるスペースに止まらず、作者と読者がつながり、作者に執筆するモチベーションを与え、読者も作品の支配に一役を果たせるようなチャンスを提供するプラットフォームです。読者がお金を支払ったらVIPとして全ての内容を読めるし、コメントをすることができます。さらに、人気を得ることができたら、小説家として正式にデビューする可能性も高いです。

中国における有名なネット文学サイトを運営する会社といえば、盛大文学Tencent文学(テンセント)Baidu文学の三つを挙げられます。元々、盛大文学がオリジナル小説サイト、読書サイトを合併しネット文学市場に独占していたものの、激しい市場競争や人事変動などの内憂外患に直面していました。そのため、2015年に盛大文学がTencentにより買収され、盛大文学とTencent文学を統合する「閲文集団」が成立しました。

Tencentの「汎娯楽化」による加速されたネット文学

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(2011年大人気が得られたドラマ「後宮・甄嬛伝」です)

皆さんは「汎娯楽化」(はんごらくか)という概念を聴いたことがありますか?

汎娯楽化という概念は2011年Tencentにより生み出され、インターネットを利用し、ユーザベースに基づいて、優秀なコンテンツをドラマ、映画、音楽、ゲームなど娯楽形式に移入し、お互いに融合し、浸透するという戦略です。例えば、日本のアニメが中国に入ってから、同人小説、ゲーム、舞台劇など形式で再生しました。

人気ドラマ、映画、ゲームに脚色されるネット文学はたくさん見られます。例えば、2015年一世を風靡した人気ドラマ「花千骨」、すでにアメリカ、日本に進出したドラマ「宮廷の諍い女」(後宮・甄嬛伝)、「仙剣奇侠伝」などが挙げられます。

しかし、閲文集団の登場は汎娯楽化の勢いを止めるのではなく、さらに盛大文学とTencent文学の資源を受け継ぎ、絶えずにネット文学に新しい付加価値をもたらすと期待されています。

国際化へ歩いていく「中国ネット文学」----仙侠(せんきょう)

日本アニメ、アメリカハリウッド、韓国ドラマと一緒に、中国ならではの仙侠(シェン シャー)文学も国際的な旋風を巻き起こしました。

仙侠小説は中華民国時代に起こった中国で人気の文学です。これは古代中国を舞台にして、道教思想に根付いた、中国古典小説、神話、武侠小説の影響を受けて、神、仙、人、妖、魔、冥(鬼)をめぐる六道の争いを背景にした、主人公の成長物語を描写するファンタシー小説です。ネット文学が流行っている現在、仙侠小説を書いたり読んだりしている人が増えてきました。大学時代、仙侠小説の元祖である『蜀山剣侠伝』を愛読し、作者の自由闊達な想像力に感服しました。

更に、仙侠小説が英語に翻訳され、閲文集団に所属する「起点国際」という小説サイトに掲載され、欧米でも大人気を得ました。日本語訳のバージョンはまだ見たことがないものの、いつか日本の本屋でもマンガや小説と一緒に並ぶかもしれません。

インターネット世代の文学愛好者にとって、小説家の夢をかなえるのは難しくなくなりましたが、より重要なのはどうやって社会、人間に価値がある作品を作るかと考えることです。文学作品に付加価値を与え、利益の最大化を求めるのが企業の目標ですが、作品の品質を厳しく判別して、作者の権益を確保することが長期的な戦略です。激変する時代に暮らしている今だからこそ、心の「軸」を守らないといけないと思います。

最後に皆さんは一緒に仙侠(シェン シャー)のドラマ「花千骨」(日本語字幕)の予告ビデオをご覧ください

本日はここまでにしましょう。秋涼の候、麗しい仙台でまた皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

婷竹
婷竹(テイチク) 1991年生まれ。羊座。O型。中国東北地方瀋陽市出身。東北財経大学卒業。現在東北大学経済学研究科在学中(修士1年生)。趣味は読書、ACG(アニメ・マンガ・ゲーム)音楽を歌うこと。ヴォーカルユニット・Kalafinaの熱狂的ファン。自慢の料理は中華風豚足の煮込み。

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