【四川大地震から1カ月】大地の激動ーー世界遺産の悲鳴

   

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日本に留学してはじめて私は地震を体験しました。日本に来て最初の1か月で、いつもパスポート、ビザ、財布の場所を確認してから寝る習慣がつきました。たまに揺れる前に、自身には予感があるみたいな不安がよぎってきたこともあります。私の出身地である瀋陽(シンヨウ)はあまり災害が起こったことがないので、「風水宝地」と呼ばれています。そのため、日本に来る前は地震に対してあまりイメージがありませんでした。

しかし、日本と同じく実は中国も地震多発の国です。例えば、一か月前に四川省九塞溝(キュウサイコウ)と新疆(シンキョウ)自治区に影響を及ぼした地震が世界に焦点を当てられました。多分、中国における地震に対してあまりイメージがない日本人の方々が少なくないと思います。だから、今日の話題としては中国の「地震」です。

地震が頻発しているところはどこ?

1900年以来、中国では地震で55万人の尊い命が奪われました。1949年以来、中国の22省が100回ほど地震に襲われています。では、中国で地震が多いところはどこでしょうか?

下記の地図のように、黄色が示している部分は中国の地震帯です。地震帯の名前が分かりにくいかも知れませんが、西部における高原山地と東部の海岸線では地震が生じりやすいことが分かります。有名な場所といえば、自然遺産に恵まれている四川省、雲南省、少数民族文化遺産を保有する新疆自治区、西蔵(チベット)、寧夏などが挙げられます。

中国は人口とコンクリート構造の建物が多くて、地震の後、地滑りや土石流などの二次災害が起こりがちなので、一旦地震が発生したら波及される範囲は広いと思われています。

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永遠に消えてきた「火花海」

8月8日夜21時ごろ、四川省の九塞溝県ではマグニチュード7級の巨大地震が起こりました。中国メディアである新華綱により、8月13日時点で25人が死亡、525人が負傷し、6人が行方不明となり、観光客を含む176,492人に被害を及ぼしました。更に73,671軒の家が壊れたと報じられました。そこに暮らしているパンダは無事であるものの、世界遺産である九塞溝自然保護区では大きな被害があったため、8月9日から無期限に観光中止されることになりました。

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(九塞溝の前後対照的写真です)

九塞溝を強く印象つけるもののひとつに、独特な「青い水」が挙げられます。その中に紺碧の湖水で周知された「火花海」というスポットがあります。水の透明度が高くて、周りのうっそうとした密林に揺れる水影が太陽のもとで火花みたいに青、オレンジの色を放ち、ピカピカと輝いてきます。しかし、この大自然の傑作が地震で大きな被害を被りました。「火花海」の沼底に巨大な亀裂が入り、堤が決壊して、綺麗な湖水はすべて流出して枯れてしまいました。火花海だけではなく、有名な「五花海(フォーファーハイ)」は地震で水質が汚染されてしまいました。中国で一番な絶境と呼ばれる「諾日朗滝(ノーリラン)」も崩れてしまいました「世界遺産である九塞溝が地震の後に悲鳴を上げているように沈んでしまいました。

救援最前線におけるイノベーター

地震に襲われた九塞溝が乱雑で一面の廃墟と化してしまいましたが、現地の住民が九塞溝の復興のために頑張っているほかに、イノベーションの最前線で活躍している企業と団体も九塞溝の救援に関心を寄せています。

震災直後に、被害状況を記録したビデオとつぶやきはすぐ「Weibo」「快手」「秒拍」「WeChat」などSNSに発信されたことが救援団体の早期到着に役立ちました。震災地で一番被害を受けやすいのは通信整備です。だから、中国の三大運営商である「中国移動」「中国聯通」「中国電信」がそれぞれホットライン、緊急ネットワークなど救援サービスを提供して、通信インフラに応急処置を施しました。アリババ傘下の「高徳地図」はNPOと政府部門の救援路線と救援物資の拠点についてのデータを集め、「ライフライン」というプロジェクトを設置しました。テンセント(騰訊控股有限会社)は寄付金のプロジェクトを取り上げ、9日北京時間2時55分の時点ですでに社会全体で50万以上の寄付金を集まりました。「Baidu」「今日頭条」という行方不明者の情報を載せるプラットフォームを設置しました。会社は地震ならではの技術を活かし、震災の救援に力を尽くしています。

九塞溝地震はすでに1か月過ぎましたが、色々な可能性を潜んでいる大自然の前に、人間の力はどれだけ弱いかという事実がまた再現してしまいました。近年、全世界で地震が起こる国が増えてきたそうです。テレビで震災のニュースが流れるたびに、地震は「天災」か「人災」かという言葉がいつも心に響いてきます。人間はいつも災難ではじめて問題点を反省しながら、復興のために頑張ってきますが、災難を防ぐための行動がとても少ないと思います。どうやって損失を修復するかより、どうやって予めリスク・危険を避けるかのほうが社会全体の課題として注目されるべきだと思います。

本日はここまでにしましょう。秋涼の候、麗しい仙台でまた皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

婷竹
婷竹(テイチク) 1991年生まれ。羊座。O型。中国東北地方瀋陽市出身。東北財経大学卒業。現在東北大学経済学研究科在学中(修士1年生)。趣味は読書、ACG(アニメ・マンガ・ゲーム)音楽を歌うこと。ヴォーカルユニット・Kalafinaの熱狂的ファン。自慢の料理は中華風豚足の煮込み。

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