水は「SNS」を知っている

   

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こんにちは、政治プレス新聞社 学生記者  東北大学経済学研究科 馬 婷竹(バ テイチク)です。本日はよろしくお願いします。

皆さんは『水は答えを知っている』という本を読んだことがありますか。

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(「水」から見る世界は不思議です。)

ありふれた水を高倍率のカメラで写すことでなんとも不思議で奥ゆかしい「感情的世界」を見られる…その本を読んだ私は感動しました。地球には約70パーセント「水」がありますが、人間の中にも約70パーセントの水分が含まれています。だから、自然にも健康にも水が不可欠な存在です。しかし、今日のテーマを読んでいる人はだぶん疑問があると思います。

「水」と「SNS」の間にどんなつながりがあるのでしょうか。

答えるために、私からもう一つ質問があります。

皆さんは毎日何杯水を飲んでいますか。子供時代にジュースの代わりに水を飲む習慣はありますか?

中国では「毎日8杯水を飲みましょう」という呼びかけを子供時代から耳にしています。科学的根拠にかかわらず、甘いジュースやカフェインが入っているドリンクと比べて、水をどんどん飲んだほうが良いということが常識です。しかし、実際は糖分やアルコールを摂取しすぎるせいで糖尿病や腎臓病などかかっている人が多いです。特に、中国やアメリカでは患者が若年層に増えている傾向があります。

だから、子供の健康生活をサポートすることを目的にして、水筒、ゲーム、SNSを合体して、グルル(gululu)というスマート水筒を、中国の「巨鯨綱絡科技 (上海)有限会社」が開発しました。

では、この水筒にはどんな不思議な世界が秘められているのでしょうか?

「水」から子供向けのSNSへの進化

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(水筒に住んでいる可愛い水精霊(スイジンリン)たちです。)

グルルは中国語で「水精霊(スイジンリン)」とも呼ばれています。名前の通り、水筒の中にポケモンみたいな可愛い「精霊」が住んでいます。もし毎日時間通りに水を飲めば、精霊を育成できます。精霊が水筒の画面に映し出されるので、水筒に触ったら子供はまた「精霊」と楽しく遊べます。「たまごっち」みたいですね。けど、ゲームを遊ぶばかりで、水をあまり飲みたくない子供がいるでしょう。それはだめですよ。水筒の中に複雑なセンサーが内蔵されているので、たとえこっそりと水を捨てても、グルルは水を捨てた場所まで探知します。もし、水を十分に飲まないと、「精霊」も悲しくなり大きくなれないのです。だから、大切な「精霊」が元気に成長できるように子供は自発的に水を飲んでいきます。

グルルの創始者 江志強 氏は子供の「脱水症状」問題から発想し、子供に遊んだり友達を作ったりさせながら、水を飲むようと促す水筒を開発しました。親がスマホにグルルのAppをインストールして子供の年齢や体重など情報を入力すれば、最適な水分摂取量だけではなく、平日の飲水状況も把握できます。また、グルルで友達を作ることがもう一つの不思議なところです。もし、二つのグルルが「出会ったら」、精霊たちが通信して、子供も友達を作れます。到着度によって精霊が成長していくので、お互いに勝負する気持ちも水分補給のモチベーションになりえます。

以下のように、グルルの「物語」を紹介するビデオをご覧ください。

「中国」で生まれ、「アメリカ」で育てられるグルル

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(スマホと合体しているグルルです。)

初めてグルルのことを中国人の友達に話したところ、「なに?それは?」と知らない友達が多くいました。アリババのEコマースサイト「タオバオ」で販売されていますが、中国の市場に入るのはまだまだです。実はグルルは最初アメリカ、香港、台湾における高収入層を狙い試運営してみました。好評を博したので、2017年から正式に中国市場に向け生産規模を拡大する戦略が決まりました。なぜアメリカからスタートするのかと言えば、まず、アメリカは「科学の最前線」として新技術に接触しすぐ受け入れる人がいっぱい集まっています。また、アメリカでは糖尿病や自閉症や腎臓病にかかっている子供が少なくないです。更に、グルルの中にアマゾンのクラウドシステムが搭載されているので、アマゾンの協力でアメリカからスタートアップすると有利ではないだろうかと予想されました。そして事実その通りに、アマゾンで販売されて以来、消費者だけではなく、今アメリカの子供病院や大学の医療研究センターもグルルに注目してきました。

 

日本に「飛んできた」水精霊グルル

http://weibo.com/mygululu?refer_flag=1001030102_&is_all=1#_rnd1503041581222

http://weibo.com/mygululu?refer_flag=1001030102_&is_all=1#_rnd1503041581222

(グルルのキャラクターです。)

全世界ですでに17種類の言語で報道されている「グルル」がこれから子供健康市場に巨大な潜在力を秘めていると予想されているので、中国における大手会社からの投資を調達しました。また、グルルの機能を調整し、生産規模を拡大するために、日本の富士通とも連携し始めました。更に、次世代の通信機能をグルルに加えることを考え、将来ソフトバンクと協力し開発する可能性が期待されています。即ち、グルルは日本にも進出してきました。

しかし、私から見ると、グルルは日本産業と連携するのは製造、通信開発だけに限られないと思います。実は最初に、アメリカで本土化するために、ゲームのキャラクターや脚本や音楽などがアメリカのデザインナーにより創作されています。だから、ACG(アニメ・コミック・ゲーム)産業に秀でる日本はこれからグルルと協力できるスペースはまだまだあるのではないかと思います。

 

少子化が中国でも日本でも共通している問題点ですが、子供が少なくなるこそ、大切に育てる必要があると思います。今、MOOCみたいな通信教育が立ち上げられていますが、どうやって技術を生かし、子供の成長環境に貢献するのかが大人たちの話題だと思います。「水」から発想し、スマホ、SNS、おもちゃと合体している水筒グルルが子供健康の市場にイノベーションを起こしています。また、グルルのような子供向けの良い技術商品がこれからも現れると期待されています。「水」といい「空気」といい「食」といい、未来のために、「種」を大切に育られることがわれわれ大人たちの使命です。

 

今日はここまでにしましょう。避暑のみぎり、麗しい仙台でまた皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

婷竹
婷竹(テイチク)
1991年生まれ。羊座。O型。中国東北地方瀋陽市出身。東北財経大学卒業。現在東北大学経済学研究科在学中(修士1年生)。趣味は読書、ACG(アニメ・マンガ・ゲーム)音楽を歌うこと。ヴォーカルユニット・Kalafinaの熱狂的ファン。自慢の料理は中華風豚足の煮込み。

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