日本の就活、ここが変?中国人留学生のツッコミ

   

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こんにちは、政治プレス新聞社 学生記者  東北大学経済学研究科馬 婷竹(バ テイチク)です。今日よろしくお願いします。

学生時代にもっとも力を入れて打ち込んだことは何かありますか。
受験勉強?部活?恋愛?
「就活!」という方はいらっしゃるでしょうか。

今、日本では夏インターンの選考に取り組んでいる学生がとても多いですね。周りの先輩は就活セミナーやGD練習会で多忙です。私は就活に取り掛かってはじめて、「熱さ」を体験できました。しかし、日本の就活に参加したうえで、一つの問題点を気付きました。それは地域の「情報格差」です。

「情報格差」への突っ込み

日本では、私がいる仙台をはじめとした地方では就活イベントがそれほど多く開催されていません。そして、まるで東京圏に向けて「エンクロージャー(囲い込み)」を行うように企業説明会やセミナーを行う外資や大手企業が多数です。インターンの選考のたびに東京、大阪、京都に行くので、時間やお金がとても負担になります。キャリアパークの2016年の記事によると、就職活動にかかるお金は都会より地方の就活生の方が4万円も負担が多いことが分かりました。それに、企業からすれば、同じ条件を備える東京の大学生と地方の大学生を比較して、生活の支援に必要なコストを考慮すれば、どちらが選ばれるかは言わなくてもわかります。だから、地方の大学生は就活で勝つために、大都市の大学生より何倍も頑張らないといけません。

情報化時代の現在では、企業も情報戦に巻きこまれ、就活に取り組む学生も情報戦に苦しんでいます。仙台では日本人学生らが立ち上げた就活支援組織がいくつかあるものの、情報格差という問題を徹底的に解決するには、焼け石に水です。

一方、中国でも「秋の就活」を迎えていきます。ご存じのとおり、中国では上海、北京、広州以外に地方の大学生もとても多いです。大都市のストレスを避けて、地方を選んで就職する大学生も増えてきました。しかし、中国の就活では情報格差という問題も存在しています。では、中国はどうやって解決しているのでしょうか。

中国会社の「キャンパスリクルート」

中国の就活では日本と違い、大企業が地方に行って企業説明会を行うことがメインです。企業は大学と連携し、大学を借りて企業説明会や同窓生としてOB・OG訪問を行っています。例えば、私の母校・東北財経大学で毎年PwC、KPMG、アクセンチュア、Huaweiのような有名企業が数えないほど企業説明会に来ています。つまり、北京、上海に行かなくても大企業と接触できるのです。

また、企業説明会だけではなく、面接も現地で行うことがほとんどです。なぜ地方の大学でも、就活を行えるのかといえば、大部分の企業は現地で支社や事務所を設立するからです。あるいは大学や専攻を特定して、特別にスカウトしています。

中国における就活の「熱さ」を実感するために、以下の2013年復旦大学におけるロレアルのキャンパスリクルートの場面をご覧ください。

(復旦大学のキャンパスでの大学リクルートの場面)

WeChatによる就活のイノベーション

今スマホ使用率が高い中国では、もう一つ就活情報を集める方法があります。それは「WeChatで企業説明会やセミナーを開催する」という新しいやり方です。WeChatの下に実は「WeChat Official Account Admin Platform」というブログのようなツールが搭載されています。90%以上の会社はこのプラットフォームに登録し、会社の新聞やインサイトなど情報を更新しながら、就活の時間や流れなどの情報も載せます。WeChatのユーザーはこのプラットフォームでたくさんの情報が読めるし、またコメントを書いたり質問したりすることができます。IMG_6546(アリババの関連WeChat アカウント)

また、WeChatを活かし、就活教育サービスを提供する就活塾が多く出てきました。例えば、上海に立地している「Career Frog(職業蛙)」という会社はその代表的な企業の一つです。Career Frogはコンサルティング、投資銀行などエリートを目指す優秀な大学生を対象として、そのための就活知識やスキルなどを教える会社です。それ以外に、有名な会社と連携し、優秀な社会人を誘い、WeChatグループを作って無料な企業説明会やOB・OG訪問や業界分析勉強会などを行います。一つのWechatグループは500人まで入ることができるので、一回WeChat説明会は3000人ぐらいの大学生を集められます。そして、遠距離でも中国の企業にアプローチでき、就活情報を収集できるという利点がありますから、今この就活方法は中国人留学生の中に人気になっています。だから、インターネットやSNSの普及はある程度就活の市場に大きなインパクトを与えました。IMG_6543

(WeChatグループにおける就活セミナー)

中国の解決方法を見たら皆さんはどう思いますか?

就職とは23歳から60歳まで40年間も会社で人生を過ごすことです。この長い人生をよくプランニングするために、就活の試練を乗り越えなければいけません。しかし、そもそも人手不足が日本の一つ問題で、もしまた情報格差の問題でぴったりする人材をなくすことが個人でも会社でも本当に大きな損失です。だから、情報格差を解決するには大学生と会社の両方からどうやって情報技術を活かして、就活のイノベーションを起こすのかこれからの課題になるかもしれません。

今日は先にここまでにしましょう。青葉のみぎり、麗しい仙台でまた皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

婷竹
婷竹(テイチク)
1991年生まれ。羊座。O型。中国東北地方瀋陽市出身。東北財経大学卒業。現在東北大学経済学研究科在学中(修士1年生)。趣味は読書、ACG(アニメ・マンガ・ゲーム)音楽を歌うこと。ヴォーカルユニット・Kalafinaの熱狂的ファン。自慢の料理は中華風豚足の煮込み。

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