中欧、東欧諸国はトランプをどう見ているのか?―ロシア編

   

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(出典:Twitter[@annanoteenglish])

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このシリーズの最後は、中東欧、世界に影響力を及ぼしている大国、ロシアだ。

一般的に、トランプ政権はロシアを好意的に見ている、と報じられている。

しかし、2月に入り、ロシアとトランプ政権との間にトラブルが生じている。本当に、ロシアとアメリカの関係は良好なまま推移するのだろうか。

トランプ氏を好意的に見ているロシア人

一般のロシア人はトランプ氏の大統領就任を好意的に捉えている。

ロシアの調査会社はアメリカの大統領選挙後、ロシア人にアンケート調査を行った。

その結果、わずか4%のロシア人がヒラリー・クリントン氏を選択。それ以外のほとんどのロシア人は、トランプ氏に投票する、と答えた。

なぜ、ロシア人はトランプ大統領を好意的に見るのだろうか。

USA TODAYによると、ロシア人はトランプ大統領はロシアとアメリカの間にある諸問題を解決してくれる、と信じている。

トランプ大統領のロシアに対する好意的な発言もロシア人に大きな影響を与えているだろう。トランプ大統領を支持しているプーチン大統領の人気が高い点も見逃せない。

しかし、インターネット上の掲示板を見ると、少し様子は異なる。トランプ大統領に期待しつつも、今後もトランプ大統領と友好的な関係が続くのか、懐疑的な声も聞こえる。

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プーチン政権とトランプ政権の差異が表面化

「私はプーチン大統領を尊敬している」このように発言したトランプ大統領だが、いざ国益になると、見解の差異が表面化している。

ロイター通信によると、1月28日に行われたプーチン大統領とトランプ大統領の電話会談において、

トランプ大統領はオバマ政権下で結ばれた新戦略兵器削減条約(新START)を強く批判した。

新STARTは2010年に締結され、2018年5月までに両国が配備済みの戦略核弾頭、1550発までに削減するものだ。

トランプ大統領はプーチン大統領に対し、新STARTが「ロシアに有利な内容だ」と発言した。

また、トランプ政権はポーランド政府やウクライナ政府との会談のなかで、現在の外交姿勢を大きく変更しないことを示唆している。

さらに、ロシアとのパイプになっていたマイケル・フリン補佐官の辞任もロシア側に大きなショックを与えた。

一方、ロシアのラブロフ外相は2月にミュンヘンで行われた安全保障会議において「自国の利益を常に保護することができる」と述べた。

トランプ政権もプーチン政権も「自国の利益第一」という姿勢を前面に出している。

特に、ロシアは昔から国益重視、主権国家の意義を強調する姿勢で外交交渉に臨んでいる。

トランプ大統領はプーチン大統領にラブコールを送ってきたが、米露関係の行方は余談を許さない。

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1987年生まれ。神戸市出身。神戸大学大学院国際文化学研究科修了(国際関係・比較政治論コース)。専門はユーゴスラビアといった中東欧の政治・国際関係。 民間企業に勤務後、3ヶ月間の中東欧でのバックパッカー体験を経て、2016年より独立。『Compathy Magazine』『TRIP’S』など複数のメディアで活躍中。

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