福島の日中家族をつなぐ「つばさ」の飛躍

   

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福島の日中家族をつなぐ「つばさ」の飛躍

福島県内で中国移住女性やその家族への支援活動を行う、「つばさ日中ハーフ支援会(以下、『つばさ』)」。

2011年に福島県内初の中国人団体として設立し、これまで精力的に活動を行ってきた。

今回は、会長の小島梓さんと副会長の磯秀玲さんに話を伺った。

東日本大震災時の経験から設立を決意

小島梓(以下、小島):「つばさ」は、2011年8月に設立しました。「つばさ」立ち上げのきっかけとして、東日本大震災が発生したとき、私たちの周辺におけるネットワークは大変少なく、正確な情報を得ることの難しさを実感したという経験がありました。特に、福島県内では、原発問題がありましたから、たくさんの疑問や不安を持つ仲間がいました。

このような経験から、緊急時に備え、中国移住女性とその家族が集まるコミュニティを立ち上げることを決心し、福島県内で初めての中国人団体として設立されることになりました。

当初の目的は、緊急時の連絡網と中国人の親を持つ子供たちへの中国語教育でしたが、最近では、中国出身の母親向けの日本語教室も行っています。このほか、バーベキュー大会や家族ミニ運動会、国際結婚家庭向けの仲良しパーティーを毎年行っています。

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個人のみならず、家族全体が地域に馴染めるような活動を

小島:「つばさ」では、入会は家族単位で行うという特徴があります。現在は、63人の会員がいて、日本人と中国人が半数ずつくらいの割合になっています。イベント時には、家族への感謝の気持ちを伝える手紙を読むことで、家族での意思疎通を大切にし、中国人女性が日本の文化に馴染めるよう、また、家族が地域に馴染めるような活動をしています。

最近では、「ふくしまグローバルセミナー」の講師を3年連続で「つばさ」の会員が務めたり、会員が全国各地で「つばさ」の活動を紹介する講演会を行ったり、福島県内外で「つばさ」について知ってもらう機会が増えてきています。

周囲の方々のおかげで活動を続けることができた

小島:しかし、今まで私たちの活動が順調に進んできたのは、周囲の方々に恵まれたことが大きいと思います。福島県国際交流協会やこおりやま日本語教室、須賀川市多文化共生ネットの方々など、私たちの活動を支援してくださった皆さんにとても感謝しています。今後も、多文化共生社会の実現を目指し、地域に貢献できるような活動をしていきたいです。


 

震災後、中国人移住女性とその家族を助けるために立ち上がった「つばさ」。その絆は、女性たちやその家族だけでなく、福島の多くの人々に広がっているようだった。小島さんの「周囲の方々への感謝の気持ちを伝えたい」という言葉がとても印象的であった。

外国人移住者が今後も増加するであろう日本において、「つばさ」の方々のこのような地域密着型の活動は、多文化共生社会の実現のために大きな役割を果たしていくだろう。

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