震災から次のステージへ― 石巻の子どもたちの成長支える「こども新聞」の今

      2018/04/30

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東日本大震災発生から7年目を迎える3月11日、石巻市の小・中高生らが中心となって活動する「石巻日日こども新聞」のプロジェクト「石巻日日こどもラッパーズ」から、音声で震災・震災後の日常を伝えるCD「石巻日日こどもラッパーズ」がリリースされた。

「石巻日日こども新聞」は、石巻市や東松島市、女川町のこどもたちが中心となって、新聞での取材活動からYouTubeラジオ、CDのリリースに至るまで多角的にプロジェクトを展開している。今回は「石巻日日こども新聞」と、後半では「石巻日日こどもラッパーズ」の活動を取り上げ、子どもたちの成長を支えるこども新聞の現在とこれからについて紹介する。

「石巻日日こども新聞」とは?

石巻日日こども新聞は、石巻市を中心とした子どもたちが取材活動を通じて、石巻の現在を伝える報道メディアだ。地元紙・石巻日日新聞の全面協力のもと、3月、6月、9月、12月の季刊で石巻地域の情報を発信している。2012年3月11日の創刊以降、SNS等の多角化や海外交流等を積極的に実施している。

石巻日日こども新聞の活動

3月31日に行われたワークショップの様子。小学校低学年から中学生までの子どもたちが和気あいあいと活動している。

石巻日日こども新聞は毎週土曜日、石巻NEWSee(ニューゼ)内にて活動を行っている。子どもたちは取材の準備や石巻ニューゼ内の「こども商店」の展示物の制作、また学校の宿題まで、各自自分の裁量をもって活動を行っている。

こども新聞が取り上げるテーマは多岐に渡る。2004年にM9.1の地震に見舞われたインドネシア・アチェ州の人々との交流や、石巻市長面にある大杉神社の伝統行事「アンバサン」への取材、昨年石巻でリボーン・アート・フェスティバルが開催された際には、音楽プロデューサーの小林武史さんにもインタビューを敢行した。インドネシア・アチェ州から来たイスラム教徒の女性にインタビューした6年生のユイさんは、「頭にかぶっているヒジャブなど、日本と文化に違いがあると思った」と異文化との出会いで感じた印象を語ってくれた。

記者が訪れた日のワークショップには7~8名の子どもたちが参加していたが、彼らが共通して口にしていたのが「取材したものが形になることが嬉しい」という表現活動の喜びだ。石巻日日新聞と同じ輪転機を使って作られる本格的な紙面も、こども記者のやりがいにつながっている。

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