もし自分が総理だったら?政策コンテスト「未来国会 宮城地域予選」インタビュー(上)

   

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もし自分が総理大臣だったら?9/4(月)、若年層の政治参加拡大をめざすNPO法人ドットジェイピー 宮城支部主催の政策コンテスト『未来国会 宮城地域予選』が開催される。

参加するのは、夏休みの2カ月を議員インターンシップに打ち込む大学生ら20名。会場となる東北大学片平キャンパス内の片平さくらホールには、県や市などの自治体関係者やNPO法人といったゲストや、学生・若者らを中心とする100名ほどの観客が集まり、仙台市選挙管理委員会から投票箱を借り受け、本番さながらの「投票」で、宮城県を代表する政策が選ばれる。

大会を主催するNPO法人ドットジェイピー 未来事業部の武田さん(東北学院大学2年生)、宮城支部 インターンシップ事業部の小林さん(東北大学3年生)にお話を伺った。

議員インターンシップの若者が打ち込む『未来国会』『未来自治体』

(提供:ドットジェイピー宮城支部)

(提供:ドットジェイピー宮城支部)

―9/4(月)にドットジェイピー 宮城支部主催の政策コンテスト『未来国会 宮城地域予選』が開催されます。これは学生など中心に100名規模の若い世代が集まる、県内最大級の政策コンテストです。まず、今回行われる『未来国会』の概要について、ドットジェイピーの主立った事業と併せて、教えていただけませんか。

武田:『未来国会』は今回で開催8回目を迎えます。「自分が総理大臣だったらどんな日本を作る?」というところを基本的なコンセプトとして考えさせていただいています。

私たちNPO法人ドットジェイピーは基本的には2つの理念を掲げています。一つは「ジャパン・プロデューサー」といって、新しい日本を創るような若者を輩出していこうというところ。議員インターンシップや今回の未来国会のような事業をきっかけに、今後日本を創る仕事に携わる人を産み出していきたいと考えています。
もう一つが「若年層の投票率向上」です。先の仙台市長選や宮城県知事選などで、主要選挙で選挙啓発を行って、最終的に自分たちのような大学生の投票率を上げていこうという活動を行っています。

宮城県内のドットジェイピーの主な事業は、議員インターンシップ事業です。県内の国会議員や県議会議員、市町村議会議員の方々に夏休み・春休みのいずれかの2カ月間インターン生の受け入れをしていただいて、地域の挨拶回りや後援会活動などを通じて、大学生活だけでは学べない経験をさせていただいています。

今年の夏休みの議員インターンシップは、宮城県内だけで120名の大学生が参加しています。その中でも『未来国会』をやりたいといった20名が本大会に参加しています。

―ありがとうございます。今回の『未来国会』は議員インターンシップと非常に密接に結びついているんですね。議員インターンシップには県内のどんな大学の方が参加されているのでしょうか。また、そういったバックグラウンドをもつ学生の方の中で、『未来国会』に参加される皆さんは、どんな政策やテーマに関心を持つことが多いのでしょうか

武田:県内で一番多いのは、東北学院大です。東北大は以前は多かったのですが、少なくなってきています。最近は(東北)福祉大や宮学(宮城学院女子大学)にも広がり、県内のほとんどの大学の方に参加いただいています。

『未来国会』で取り上げる政策やテーマは基本的に学生に任せていますが、受け入れする議員の得意分野や、インターンシップで地域周りをしていて見つけた課題がフックになることが多く、学生やインターンシップ先の事務所によってもバラバラです。
例えば柴田町のある議員事務所だと、たまたま学生全員が自分のお父さんが嫌いで、「若者がお父さんを好きになれる日本を創ろう」といった政策を打ち出したところもありました。この事務所では、以前にも「柴田町内のトイレをキレイにして、観光客を呼ぼう」といったスタッフも驚くような視点の違ったところから攻めてきていて、かなり面白かったところです。

大会全体の傾向として見ると、近年だと震災の関係もあって復興といったテーマが増えていたのですが、未来国会の場合は少子高齢化を取り上げる学生も多くなっています。

ー「お父さんが嫌い~」というのは非常にユニークですね。さて、宮城県ではドットジェイピーから11自治体に関連のある約40名の国会議員・地方議員が現在インターン生を受け入れています(8/30現在)。各地方自治体ともゆかりの深い議員インターンシップですが、政策コンテストでも地方自治体を意識したものはありますか。

武田:『未来国会』は先ほどお伝えした通り「もし自分が総理大臣だったら」というコンセプトの大会になるのですが、他にもドットジェイピーでは『未来自治体』といった自治体向けの政策コンテストを運営しています。この『未来自治体』は、市民協働事業や委託という形でドットジェイピーと自治体とが契約を結び、自治体主催・ドットジェイピー共催で開催しています。
今年だと、県内では石巻市主催で『未来石巻市2017』という政策コンテストを開催しています。またこれまでの実績として、仙台市と開催した『未来仙台市』があります。

『未来自治体』の全国大会については、この『未来〇〇市』の全国版ということで、各議員事務所の学生が取り上げたい自治体を考え、自治体に合った政策を考えます。例えば今年の春休みに参加した和田政宗事務所のインターン生は、気仙沼市を取り上げていました。そういった形で県内の自分の好きな自治体を選んで、『未来国会』と同じように東京での決勝に進出するチームが決まります。

―『未来国会』『未来自治体』と国・自治体レベルでそれぞれ政策を考えられる枠組みがあるんですね。そんな中でもドットジェイピーならではの強みというか、他の政策コンテストと比べるとここが違うぞ、といったところがあればぜひ教えていただけますか。

武田:他にも政策コンテストは多くあると思うのですが、差異を付ける部分としてドットジェイピーは学生に予算をつける部分まで考えてもらっています。政策だけなら中学生・高校生も考えられますが、政策に現実味を加えるという意味でも予算もしっかり数値化して歳入・歳出を数値化するというところは大切にしています。そこがやはり、単純に政策を出すだけではなくて、今後実際に省庁や自治体に提案していける環境を作るうえで重要になると思います。

また、先ほどお話しした通り、基本的には『未来国会』は議員インターンシップと同時並行で進めています。学生は議会傍聴といったような議員事務所での活動や、議員の勉強会に参加している中で見聞きしたことを参考に政策立案をします。普段の学生生活で直接政治にかかわる自治体職員の方や議員の方と接する機会はなかなかありません。
自分自身も2016年にインターンシップと並行して『未来国会』に参加しましたが、参加者としても、『未来国会』はインターンシップだけに参加しているよりもっと多くの部分が学べると感じました。

今回は『未来国会』ということで、内閣府といった中央省庁からも後援もいただいています。今後もドットジェイピー本部としては、省庁向けに東京での決勝で1位になった政策を提案できる機会があればと考えています。まずはこういった後援を通じて関わっていければと思っています。

※インタビュー(下)は9/2(土)公開予定です。

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