DAMAYAN会長・佐藤チャリティさんにインタビュー
DAMAYAN会長・佐藤チャリティさんにインタビュー
宮城県の国際交流団体を紹介する企画第2弾!
今回は在日フィリピン人団体のDAMAYAN会長・佐藤チャリティさんにインタビューしてきました。
DAMAYANさんは、仙台国際センターを中心にボランティア活動やイベントの開催などを行っています。

(DAMAYAN会長の佐藤チャリティさん)
たくさんの方々が楽しめるイベントを
DAMAYANは1991年に設立され、今年の12月で27周年を迎えます。
結婚や就職などで宮城県に暮らすフィリピン人がホームシックにならないよう、みんなで集まることのできる場所を作ろうという思いから始まりました。
DAMAYANという名前は、フィリピンの言葉で助け合いという意味です。
この名前の通り、様々なボランティア活動を行ったり、国際交流イベントに参加したり、イベントを開催したりしています。

(クリスマスパーティーの様子)
私たちにできることをやっていきたい
具体的には、フィリピンのパヤタスにある幼稚園である、フィリピンパヤタスパヤニハンプリスクールへ支援を行っています。
パヤタスはごみの山がある貧困地域です。
ここでは、学校に行けない子供が多いので、お金の面での支援のほかにも文房具を送るなど、子供たちが学校へ行けるよう教育支援を行っています。
パヤタスでは、日本円にすると50円で一食が賄えます。
したがって、わずかな募金であっても彼らの生活には大きな支援になります。
また、2011年の震災のときには、フィリピン大使館から届いた支援物資を被災地へ提供しました。
フィリピン料理を作って持って行った時の、おいしいおいしいと食べてくださった方々の笑顔が忘れられません。
元々の生まれた国は違っても、今は同じ日本に住んでいるのですから、サポートが必要なときには私たちにできることをしてきたいと考えています。
この他、4年前からフィリピン大使館の移動業務の窓口となっています。
きっかけは、パスポートの更新が東京でしかできないことについて、東北にいてもできるようにしてほしいと私たちDAMAYANが大使館に手紙を送ったことでした。
現在は、年1回程度ではありますが、パスポートの更新が東北地区でもできるようになりました。
世代から世代へ受け継がれる助け合いの輪
国際交流イベントは、東北大学国際祭り、青葉区民まつり、せんだい地球フェスタなどに参加しています。
また、クリスマスパーティーやフィリピン全国歌コンテスト仙台予選会などのイベントを開催しています。
イベントでは、日本人や他の国の人々と交流をし、相互理解を深めています。
私は日本に住んで18年になりますが、交流の中で日本の文化について新たに知ることができ、とても楽しく感じています。
このような様々な活動を通して、諦めずに頑張れば何でもできるということを学びました。

(青葉区民まつりの様子)

(せんだい地球フェスタの様子)
今年で27周年を迎えるDAMAYANは、世代から世代へと受け継がれてきました。
これからも子供たちにこの団体、助け合いの輪を残せるよう頑張っていきたいです。
DAMAYANは、7月23日(日)にメディアテーク7階でフィリピン全国歌コンテスト仙台予選会を開催する。
12時30分からで、入場は無料。
詳細はこちら。