安倍外交 将来のEU国「セルビア」への支援と交流

      2018/04/07

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(欧州におけるセルビアの位置 出典:Wikimedia Commons)

今回はバルカン半島の中核を成すセルビアを取り上げる。前回の首脳訪問は1987年の中曽根首相だがなので、セルビア共和国になってからは今回が初めてとなる。中国の進出が著しいセルビアだが、なぜ今回日本・セルビア首脳会談が行われたのかその背景と両国の思惑に迫る。

首脳会談の概要

(2018年1月23日、日本・セルビア首脳会談)

1月15日、安倍首相はセルビアの首都ベオグラードにて、セルビアのブチッチ大統領と60分間にわたって会談した。安倍首相は円借款によるニコラ・テスラ火力発電所の排煙脱硫装置建設計画の進捗と青年海外協力隊派遣取極に言及した。一方、ブチッチ大統領は日本の企業のセルビア進出を歓迎する姿勢を示した。この他、首脳会談では日本とセルビアをはじめとする西バルカン地域の協力、コソボ問題、セルビアのEU加盟に向けた支援、北朝鮮情勢などが話し合われた。

日本とセルビアの今後の具体的な関わり方

この中で注目に値するのは青年海外協力隊派遣取極だろう。この取極は同日、丸山駐セルビア日本大使とヨクシモビッチ欧州総合大臣の間で取り交わされた。この取極により、日本とセルビアにおける青年海外協力隊の基本枠組みが構築された。セルビアはインフラ整備などのハード面もさることながら、環境政策などのソフトな部分でも多くの課題を抱えている。日本の青年海外協力隊は後者のソフトな部分で特にセルビアの問題解決に貢献が期待されている。

次のページ:支援する日本と支援されるセルビアそれぞれの思惑や背景とは?

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1987年生まれ。神戸市出身。神戸大学大学院国際文化学研究科修了(国際関係・比較政治論コース)。専門はユーゴスラビアといった中東欧の政治・国際関係。 民間企業に勤務後、3ヶ月間の中東欧でのバックパッカー体験を経て、2016年より独立。『Compathy Magazine』『TRIP’S』など複数のメディアで活躍中。

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