【2016沖縄県議選・情勢予想】定数11に対し18人が立候補 激戦必至の那覇・南部離島区 中立系候補(15)那覇市・南部離島選挙区(定数:11)

      2016/05/28

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沖縄県議選 那覇・南部離島市選挙区

6月5日投開票(5月27日告示)まで1カ月に迫った2016年の沖縄県議選。現在、13選挙区(定数:48)に70人が立候補を表明しています。前回2012年の選挙に立候補した63人を上回る数字です。

現在の知事・翁長雄志知事にとって初めて迎える県議選。今回の県議選は(1)県知事の県政の審判、また(2)夏の沖縄選挙区の参院選の前哨戦とも位置付けられ、県内の各選挙区で政治活動が本格化しています。

政治プレス新聞社では沖縄県議選の各選挙区の候補者の情勢予想をお届けします。第13回目は那覇・南部離島選挙区(定数:11)を紹介します。

那覇・南部離島選挙区

【選挙区再編の経緯】

「那覇・南部離島選挙区」は、2015年6月の沖縄県議会において再編が決まった新しい区割りで、今回の選挙から適用となります。前回選挙まで適用されていた「島尻郡区」を南部離島7町村(座間味、渡嘉敷、久米島、粟国、渡名喜、北大東、南大東)と与那原、南風原、八重瀬の3町に分け、南部離島を「那覇市区」に編入し、3町と「南城市区」を合区したものです。
定数は「那覇市・南部離島区」が旧「那覇市区」と同じ11人、「島尻・南城市区」が旧「島尻郡区」の3人と旧「南城市区」の1人を足した4人となりました。

選挙区の再編に当たっては、南部離島7町村は交通アクセスや生活圏の面から那覇市との関係が深く、7町村から那覇市区との合区の要望があったことと、選挙に地域の多様な意見を反映させるために南城市区の1人区解消が求められていたことが考慮されました。

① 那覇市

沖縄本島南部に位置する那覇市は、沖縄県の政治・経済・文化の中心かつ県内では人口最大の都市(約32万人)であり、また国際空港である那覇空港や、県外や周辺離島とを結ぶ那覇港を擁することから沖縄県の玄関口としての役割も担っています。
市の中心部を通る「国際通り」、世界遺産群に登録されている「首里城」などには、県内外から多くの観光客が集まります。

2016沖縄県議選 那覇市・南部離島選挙区

那覇市にある「首里城」
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%96%E9%87%8C%E5%9F%8E)

② 南部離島7町村(座間味、渡嘉敷、久米島、粟国、渡名喜、北大東、南大東)

南部離島7町村は、沖縄本島から距離の長短はあるものの、フェリーや航空機など交通インフラ網が整備され、沖縄本島からのアクセスも容易となっています。それぞれの島に特色があり、いずれも豊かな自然を活かした観光地として人気が高まっています。

2016沖縄県議選 那覇市・南部離島選挙区

渡嘉敷島の砂浜、透明度の高い海が広がる。
(出典:http://www.tabirai.net/sightseeing/tatsujin/0000361.aspx)

那覇市・南部離島選挙区。その課題とは?

那覇市では、都市化に伴って周辺自治体のベッドタウン化が進み、那覇市を中心市とする那覇都市圏の人口は約80万人で、周辺自治体を含めた人口増加も著しく、国内でも有数の人口集中地区となっています。沖縄県内でも、地方の人口減少が問題となっている中で、那覇市周辺への一極集中は今後も更に進むと見られています。

また、離島7町村では、長年にわたって離島振興策が講じられてきたものの、進学・就職などで若年層が本島・本土に移住することによる人口減少、高齢化の問題、医療機関の不足など、未だ様々な問題を抱えています。

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那覇市・南部離島選挙区-予想される中立系候補者一覧

(1)いとす朝則(とものり)候補(公明・現職)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

いとす朝則候補
(出典:http://www2.pref.okinawa.jp/oki/meibo.nsf/doc/65FFB584CA598BCA492575BC001E67BC?OpenDocument)

会派:公明党
履歴:現職
年齢:68

宮古・多良間村生まれ。那覇市在住。沖縄工業高校、創価大学通信教育部卒。1級建築士の資格を持つ。那覇市議を3期、沖縄県議は現在5期目。子育て支援、若者支援、離島支援に力を入れるほか、建築士の資格を活かし、建設業界の問題にも取り組んできました。米軍普天間飛行場の県外・国外への移設を訴えますが、翁長県政に対しては是々非々の対応で臨みます。今回の選挙で6期目を目指します。公明党沖縄県本部代表。

(2)上原あきら候補(公明・現職)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

上原あきら候補
(出典:http://www2.pref.okinawa.jp/oki/meibo.nsf/doc/277542414DD0252C492575BC001E67A8?OpenDocument)

会派:公明党
履歴:現職
年齢:60

名護市出身。宜野座高校、創価大学経営学部卒。琉球銀行を経て、2001年から那覇市議、2004年に沖縄県県議選で当選し、現在3期目。子ども医療費無償化拡充や、防災対策などに力を入れてきました。いとす候補とともに、翁長県政に対して中立の立場から、4期目に挑戦します。公明党沖縄県本部幹事長代行。

(3)當間モリオ候補(おおさか・現職)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

當間モリオ候補
(出典:http://www2.pref.okinawa.jp/oki/meibo.nsf/doc/A97D8B5E47028893492575BC001E67AE?OpenDocument)

会派:おおさか維新の会
履歴:現職
年齢:55

那覇市小禄生まれ。沖縄県立豊見城高等学校、阪南大学商学部卒。小禄農業協同組合(現 JAおきなわに統合)、合資会社照屋総業などを経て、2001年の那覇市議選、2004年の沖縄県議選にそれぞれ当選し、現在3期目。県議会会派「維新の会」代表者であるとともに、政党「そうぞう」代表代行。「おおさか維新の会」公認候補として、地元・安次嶺地区を中心に活動。辺野古への基地移設問題については中立的な立場を取ります。

(4)上里ただし候補(無所属・前職)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

上里ただし候補
(出典:http://sssya.ti-da.net/c185672.html)

会派:無所属
履歴:前職
年齢:43

那覇市出身。沖縄県立開邦高校卒業、明治大学政経学部政治学科を卒業後、琉球銀行に入行。1999年から衆議院議員の秘書を務め、2002年松下政経塾に入塾(23期生)。那覇市議会議員を経て、2008年の沖縄県議選では県議選史上最高得票の1万8千票を集めてトップ当選するも、民主党県連政調会長だった前回県議選(2012年)では、次点の12位で落選。4年間のブランクでは、首里城の周辺環境の復元、ウミガメ産卵場所の整備活動などの身近な問題や、地域・学校での活動に地道に取り組んできました。かつて、民主党内で「若手のホープ」と呼ばれた同候補。今回は党を離党し、無所属での出馬です。「政党の利害を超えた政治」を目指し、返り咲きを狙います。

(5)石田辰夫候補(無所属・新人)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

石田タツオ候補
(出典:https://www.youtube.com/channel/UCFzUO5EUEyei2Rfdm_-6NJQ)

会派:無所属
履歴:新人
年齢:65

奄美大島出身。法政大学卒。大阪府立高教員、沖縄県職員などを経て、2010年の西原町議選、2012年の沖縄県議選(那覇市選挙区)と那覇市長選、翌年の那覇市議選に無所属で出馬するも落選。それぞれの選挙では「公務員の年収3割カット」などを訴えてきました。今回、2度目の県議選挑戦となります。

各候補者の論評

前回選挙(2012年)以降、翁長知事の誕生など「オール沖縄」旋風が吹き荒れた沖縄。

先日、うるま市の女性失踪事件に関して米軍属の男が遺体遺棄の疑いで逮捕されたこともあり、自公への追い風が吹いた前回選挙とは情勢が大きく異なります。

前々回(2008年)、前回(2012年)と、いずれも1万票以上を獲得し、上位当選を果たした公明党のいとす、上原両候補。組織票は固く、また党県本部の要職を担う2人だけに、負けられない選挙となります。

国政では自民と連立政権を組む公明党ですが、夏の参院選で改選となる現職大臣・島尻安伊子氏(沖縄担当相、自民党)への推薦が未決定。ネックはやはり基地問題で、島尻氏が辺野古への基地移設を推進する立場を表明しているためです。

党県本部として「米軍普天間飛行場の県外・国外への移設」を訴えますが、今回の選挙戦では、政府や自民党、島尻氏との距離感などを含めて、慎重な対応を迫られそうです。

一方、今回の選挙で返り咲きを狙う無所属の上里候補。2008年の県議選では、他を寄せ付けぬ圧倒的な得票でトップ当選を果たしました。

民主党を離れ無所属で出馬したことがどう出るのか。前々回の実績を考えると、上里候補の得票次第では議席が入れ換わる可能性もあります。

下地幹郎氏(衆院議員)に近いおおさか維新の當間候補、公務員改革を訴える石田候補を交え、定数11に挑む中立系の候補者たち。

選挙直前に起きたうるま市での事件を受け、それぞれが基地問題をどのように訴えるのか。

沖縄県議選は、明後日(5月27日)、告示を迎えます。

【2016沖縄県議選・情勢予想】各選挙区の情勢予想リンク

沖縄県議会議員選挙 那覇・南部離島区 開票速報 2016 当選落選結果

【2016沖縄県議選・情勢予想】定数11に対し18人が立候補 激戦必至の那覇・南部離島区 与党系候補(13)那覇市・南部離島選挙区(定数:11)

【2016沖縄県議選・情勢予想】定数11に対し18人が立候補 激戦必至の那覇・南部離島区 野党系候補(13)那覇市・南部離島選挙区(定数:11)

沖縄県議選 那覇・南部離島区 告示日を迎えた候補者たち

沖縄県議選 那覇・南部離島区 開票結果(2008年、2012年)

https://seijipress.jp/?p=10221

https://seijipress.jp/?p=10255

https://seijipress.jp/?p=9140

https://seijipress.jp/?p=10197

※政治プレス新聞社では、毎週開票速報をお届け。2016沖縄県議選の当選落選結果もいち早くお届けいたします。

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