【2016沖縄県議選・情勢予想】市長選で「ねじれ」生じる可能性も。誰が観光でまちを変えるか。(3)糸満市選挙区(定数:2)

      2016/06/03

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沖縄県議選・糸満市選挙区

6月5日投開票(5月27日告示)まで1カ月に迫った2016年の沖縄県議選。現在、13選挙区(定数:48)に70人が立候補を表明しています。前回2012年の選挙に立候補した63人を上回る数字です。
現在の知事・翁長雄志知事にとって初めて迎える県議選。今回の県議選は(1)県知事の県政の審判、また(2)夏の沖縄選挙区の参院選の前哨戦とも位置付けられ、県内の各選挙区で政治活動が本格化しています。政治プレス新聞社では沖縄県議選の各選挙区の候補者の情勢予想をお届けします。第3回目は糸満市選挙区(定数:2)を紹介します。

糸満市選挙区

2016沖縄県議選 糸満市選挙区

(出典:http://www.city.itoman.lg.jp/)

糸満市(いとまんし)は、沖縄本島の最南端に位置します。人口5.9万人の那覇市に近い、近年は人口が増加による、都市化が著しいまちです。

糸満市の産業は漁業・農業・畜産業といった第一次産業とそれに付随する第2次産業が盛んです。耕作面積の3割弱を占めるさとうきびを基幹としたニンジンやキクなどの農業、また豚を中心とした畜産業も盛んです。とくに伝統産業である漁業は、1982年には大型船用の糸満漁港が完成、水産加工工場を立地するなど商工業の一中心として発展しています。

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中世の史跡から「ひめゆりの塔」まで。糸満市の課題とは?

2016沖縄県議選 糸満市選挙区

糸満市内にある「ひめゆりの塔」。

糸満市の歴史をひもとくと、市の南部の旧・三和村地域は沖縄戦末期に激戦地となった地域。沖縄陸軍病院に学徒出陣したひめゆり学徒隊の慰霊碑「ひめゆりの塔」などは糸満市に存在します。また、国指定史跡・具志川城跡などの、各地に伝わる多くの有形・無形文化財があります。

2016沖縄県議選 糸満市選挙区

(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターのイメージ図。(出典:http://www.city.itoman.lg.jp/)

豊かな第1次産業と第2次産業に加えて、観光業をさらに強化していきたい現・上原裕常市長が進めているのが「(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター」の建設です。
今回の課題や争点の1つは、この同センターに関連した第1次~第3次産業の組み合わせをめぐってのものになるとみられます。

沖縄の歴史・政治・社会

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糸満市選挙区-予想される候補者一覧(五十音順)

(1)上原正次候補(無所属・新人)

2016沖縄県議選 上原正次候補(無所属・新)

(出典:http://www.city.itoman.lg.jp/)

会派:無所属
履歴:新人
年齢:60

無所属・新人で出馬する上原候補。沖縄そばを手がける上原生麺所の代表。沖縄生麺協同組合の会長も務める。2009年に糸満市議選に初当選し、現在2期目。

(2)新垣アラタ候補(自民・新人)

2016沖縄県議選 新垣アラタ候補(自民・新)

(出典:http://www.city.itoman.lg.jp/)

会派:自民党
履歴:新人
年齢:41
自民党から新人で出馬する新垣候補。2001年に沖縄大学在学時に糸満市議選に2015票でトップ当選し「大学生市議」としてキャリアをスタート。現在4期目。父は今期で県議を引退する新垣哲司議員。

(3)玉城ノブコ候補(共産・現職)

2016沖縄県議選 玉城ノブコ候補(共産・現職)

(出典:http://www.pref.okinawa.jp/)

会派:日本共産党
履歴:現職
年齢:69

2012年選挙に引き続き、共産党から現職として出馬する玉城候補。糸満高校を経て、沖縄大学法学部を卒業後、糸満市議を5期中に出馬、県議は現在3期目。

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各候補者の論評

経済・観光振興をどう料理するか。「(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター」建設をはじめとして問題山積。

定数2を3名が争う今回の糸満市選挙区での沖縄県議選。課題の一つが「(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター」建設をはじめとした経済・観光振興です。

現職の玉城候補に対し、新人の新垣候補・上原候補の2名は現職の糸満市議。上原候補は「県政と市政の懸け橋となり、市が推進する(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター建設や、糸満漁港北地区への荷さばき所移転計画を前進させたい」と抱負を述べ、現市長を支持する姿勢を示しました(沖縄タイムズ 2015/12/31付より)。
また、新垣候補も、糸満市のリゾートホテルの誘致による雇用創出を政策としており、観光業を中心に据えたまちの活性化は県政でも大いに議論の的となりそうです。

同日に控えた糸満市長選。県政=市政に「ねじれ」が生じる可能性も。

また、糸満市の市長選が県議選の同日の6月5日に決定。5月9日現在では現職の上原裕常市長と新人の上原昭候補の2名が出馬を表明しています。上原昭候補は東京大学卒業後、沖縄県庁で仲井眞前知事のブレーンとして活躍しました。現地の沖縄タイムズによると、上原裕常市長が2期の実績をアピールし「(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター」を推進する一方で(琉球新報 2016/1/30付より)、東京大学卒業後、沖縄県庁で仲井眞前知事のブレーンとして活躍した上原昭候補は同センターについて「建設予定地や財源の課題があり、もっと議論を尽くすべきだ」と強調するなど、市政の見直しを行った上での経済・観光振興をアピールしています(沖縄タイムズ 2015/11/27付より)。

昨年暮れから経済・観光振興をめぐり火花を散らしていた両派ですが、各候補の当選結果によっては、6月5日以降、糸満市の市政・県政に「ねじれ」が生じる可能性があります。県政においては2つの議席をどのように争うのか、注目がなされます。

【2016沖縄県議選・情勢予想】各選挙区の情勢予想リンク

沖縄県議会議員選挙 糸満市区 開票速報 2016 当選落選結果

沖縄県議選・糸満市区 告示日を迎えた候補者たち(※2016.5.27 候補者の皆様の動画・写真を募集中です。こちらまでご連絡ください。)

沖縄県議選・糸満市区 開票結果(2008年、2012年)

https://seijipress.jp/?p=10221

https://seijipress.jp/?p=9140

https://seijipress.jp/?p=10197

https://seijipress.jp/?p=10255

※政治プレス新聞社では、毎週開票速報をお届け。2016沖縄県議選の当選落選結果もいち早くお届けいたします。

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