【特集】中国人の国民性について-西洋文明との関係-(上)

      2018/04/07

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中国人の性格とは何なのか。

これは、大国化していく中国に今後否応なしに向き合っていかねばならない我々に突き付けられた、解明すべき1つの課題であるとも言えよう。

実は、中国では近代から現代にいたるまで、様々なレベルで自分たちの国民性に関する議論が行われてきた。

この中国人自身による国民性の議論は、近代以降、中国が積極的に取り入れた西洋文明と、それらを広く宣伝した西洋人(宣教師)が持つ中国認識に強い影響を受けていた。

今回、中国国民性の形成などについて詳しい福島大学経済経営学類・手代木有児教授から、近現代の中国で繰り返されてきた国民性議論の実態、その時代背景などについて話を聞いた。

手代木 有児(てしろぎ ゆうじ)

福島大学経済経営学類教授。
1958年東京都生まれ。1988年東北大学大学院文学研究科博士課程後期中退、福島大学経済学部講師、同助教授を経て、2002年福島大学経済学部教授、2004年福島大学経済経営学類教授。研究テーマは、清末における西洋体験と文明観、中国近代における自己認識(国民性認識)の形成。
著書に、『清末中国の西洋体験と文明観』( 汲古書院, 2013)、佐藤慎一編『近代中国の思索者たち』(分担執筆「梁啓超―『史界革命』と明治の歴史学―」 大修館書店, 1998)、魯迅生誕110周年仙台記念祭実行委員会編『魯迅と日本』(分担執筆「図録魯迅の生涯」、魯迅生誕110周年仙台記念祭実行委員会, 1991)など。

(以下、インタビュー)

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中国人の国民性をめぐる議論とは

 

出典:https://pixabay.com/

 

中国の国民性をめぐる議論は、近現代において何度も繰り返されてきた。

それは、研究者レベル、また一般に近いレベルでも行われた。

このことは例えば1980年代以降、清朝末期に中国に長く滞在したアメリカ人宣教師A・H・スミスが英語で記した「Chinese Charasterestics」(1890年刊、最初の中国語訳『支那人之気質』は19003年刊、訳者不詳)の翻訳が繰り返し出版されてきたことからもうかがえる。

いずれにせよ、「中国人の性格とは何なのか」という議論が中国国内において続けられているという事実は、我々日本人にとって意外と言うべきなのかも知れない。

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