【連載】ロシアの実像を探る (7)ロシアにおける「平等主義」後編 [茅野 渉]

   

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ロシア特有の「平等主義」とは何か。前編(ロシアにおける「平等主義」前編)では、権力を認めず命令には服従しないというロシア人特有の気質を考察した。後編では、ロシアにおける「平等主義」を通して、サイバー攻撃問題で揺れるプーチン政権を俯瞰する。

権力を認めないロシアにおける、プーチン大統領の存在

(第4代ロシア連邦大統領 ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチンhttps://pixabay.com)

 

ロシア人が滅多に権力を認めない人々であるなら、世論調査で85%を超える支持率を維持している現在のプーチン大統領は、例外的且つ不世出のリーダーということになります。

過去100年のロシアの歴史をとってみれば、他には革命直後のレーニンや独ソ戦の時期に限ったスターリンくらいしか思いつきません。

面従腹背を旨とする民が皆愚かだとは思えませんから、一部で批判されているような、政府のプロパガンダにロシア国民の皆が洗脳された結果、ということにもならないでしょう。

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高い支持を受けるプーチン政権の裏側

(出典:https://pixabay.com)

 

しかし、そのプーチン大統領もスーパーマンではありませんから、国の政治の細かい点全てで自分の意図を実現させることは物理的に不可能です。

彼が大統領の座に就いてから毎年行われている国民との直接(電話)対話では、国内や外交での様々な問題に対する国民の不安や不満が彼に直接ぶつけられてきます。

夫々の問題で法の不備という面もあるでしょうが、法や行政命令があっても末端の役人がそれに従っていないケースも多いようです。

換言すれば、プーチンであってもその意思が下から無視されることがかなりあり得るのです。

彼が大統領であることに賛意を示しても、彼の言うことに必ずしも従うとは限らない、ということなのです。

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