【連載】「一帯一路」の輪郭(3)変化する物流(福島大・朱准教授)

   

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「大陸国家」である中国にとっての物流

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中国の物流を考えた時、忘れてならないのは、中国の基本的な性格は「大陸国家」であるという点だ。近年は海洋国家を志向する中国だが、現在でも中国における物流のメインは鉄道と道路(トラック)だ。

いくら人口が海岸線に集中しているとは言え、重慶や西安など一帯一路の起点と言われる内陸の都市は、中国の物流にとって非常に重要な拠点となっている。広大な面積を持つ中国において、内陸の都市から商品をどうやって港、あるいは国境の駅まで運ぶのか。これは中国の物流、ひいては一帯一路を理解する上で欠かすことのできない視点だ。

一帯一路の名のもとに海外に巨大な港湾や高速鉄道・道路を作る経済的な意味合いは、ひとつには中国からの輸出を拡大するためだ。その場合、中国の内陸を含めた各地に物流拠点を設け、そこから放射線状に輸送ルートを広げていくことが必要となる。中国国内における物流(鉄道・道路)の充実が、一帯一路における鍵となり得るのだ。

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