安倍外交 日本企業進出の合図が鳴るブルガリア訪問

      2018/04/07

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今回はブルガリアとの首脳会談を取り上げる。ブルガリアは2018年1月からEU理事会の議長国を務めている。また、2019年には「3つの周年」(日本とブルガリアとの交流開始110年、外交関係樹立80年、外交関係再開60年)を迎えるだけに、タイミングのいい時期に首脳会談が行われた。

会談の概要:20分の短時間で北朝鮮問題を強調

(ラデフ大統領) 

1月15日、安倍首相はブルガリアの首都ソフィアにて、ラデフ大統領と会談した。会談時間はわずか20分ほど! 周辺国のセルビアと比較すると、短時間にまとめられた。会談では日本・EU関係、西バルカン協力が話し合われたが、日本側が強調したテーマは北朝鮮問題だった。

 今年の1月から、ブルガリアはEU理事会の議長国を務めている。そのため、日本側は北朝鮮に対する圧力を強化する上でも、EU議長国のブルガリアの理解を得たかったのだろう。安倍首相とラデフ大統領は共に北朝鮮に対して圧力をかけ、政策を転換させることに同意した。また、安倍首相は拉致問題にも言及。ラデフ大統領は日本の拉致問題に理解を示した。

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ブルガリアのシェンゲ協定加盟が日本企業投資開始の合図

(ブルガリアの小さな町、メルニック。観光業の発展も期待されている)

首脳会談では日本とブルガリアとの交流についても話し合われた。「ブルガリア」と聞くと「ヨーグルト」を連想する人が日本には多いだろうが、日本とブルガリアのビジネスは他分野わたりつつある。実際に人件費の安さからブルガリアに注目している日本企業もあるという。ただし、ブルガリアはEUに加盟しているが、EU各国間域内を自由に移動することを認められるできるシェンゲン条約には加盟していない。シェンゲン協定に参加するには、数々のハードルがある。日本などのEU外からのからの投資を期待するのであれば、シェンゲン協定は超えなくてはならないハードルではないだろうか。

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1987年生まれ。神戸市出身。神戸大学大学院国際文化学研究科修了(国際関係・比較政治論コース)。専門はユーゴスラビアといった中東欧の政治・国際関係。 民間企業に勤務後、3ヶ月間の中東欧でのバックパッカー体験を経て、2016年より独立。『Compathy Magazine』『TRIP’S』など複数のメディアで活躍中。

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