親が貯金をはたいて育てたのに…中国人留学生の就活苦労談

   

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こんにちは!政治プレス学生記者のリンビンチンです!前回は中国の留学ブームを形成する原因を紹介しました。今回は、外国に留学した中国人の学生達がとても悩んでいる就職の問題について自分の考えを紹介します。一体、中国の留学生の進路はどのようなものなのでしょうか?親は一生の貯金を使ってまで留学させる甲斐はあるのでしょうか?

1.中国に帰国する留学生が大幅増。なぜ?

中国の教育部(編集部注:中国国務院に属する行政部門。教育、言語、文字事業を管轄する。日本の文部科学省に相当)の統計によると、2016年中国から海外へ勉強する留学生数は54.45万人、同年帰国した留学生数は43.35万人です。15年以来、中国に戻る留学生の比率は15%から80%まで大幅に増えました。この帰国率が上昇した原因は、何なのでしょうか?

a.中国の経済発展に伴う人材の需要増

まず、現在中国経済の発展スピードはドンドン速くなって、たくさんの人材が必要になり、留学生への雇用の機会が多くなりました。留学生達は自分の将来の発展を考えて、市場の発展の余地がある国で働き、沢山の就職の機会が手に入れようとします。また、中国の発展状況を見ると、将来は国際化の方向に進む見込みで、ちょうど国際的な視野を持っている留学生のメリットを活かせるような状態です。

そういった将来的な展望もあり、中国政府は留学した人材が自国に戻るように、色々な政策を打ち立てました。

b.留学した国での経済発展状況・移民政策

次に、留学生の留学した国での経済状況に伴う就職活動の難しさが、その留学国の経済発展段階と大きくかかわっています。アメリカ経済は前の金融危機から復活できなかったため、就職は今でも難しいです。また、経済とは別に移民政策に対する態度も注意しなければいけません。今のアメリカは、海外からの移民に対する風当りは決して良いとは言えないのではないでしょうか?それに対して、日本では少子化から労働力が不足し、その対策として、昔より就労環境が外国人に優しくなりました。例えば、最近の高度人材ポイント制や、留学生のアルバイト制度と奨学金など、アメリカよりも外国人が住みやすい環境が作られました。国ごとに異なる政策があるので、留学生が与えられる選択肢も違ってきますね。

c.「文系はつらいよ」専門人材の飽和、言葉の壁

留学する前に、より簡単に理想的な(ランキングが上位な)大学に入れるように、文系を選択した学生が多いです。しかし、文系を選択した学生は理系の留学生より就職が難しいです。これは仕事の性質と人材の稀少度(人材市場の飽和度)の差であると考えています。文系の仕事は人や社会と交流する機会が多いですが、英語や日本語を上手にできても、ネイティブ・スピーカーのレベルに達することは困難です。これはその国・地域で就職する妨げになります。そして、現代社会の発展により、エンジニア、会計、コンピューターなどの理系に対する需要は増えてきています。留学した国で専門的な仕事を探すのが大変なら、帰国するしかないのではないでしょうか?

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2.「待遇がよくない」「仕事が見つからない」中国で留学経験者が困難に直面する原因

中国国内では、「アメリカからの留学生が帰国した場合、待遇が良くない」「海外からの新卒が3年も仕事を探せなかった」等のマイナスな内容の報道が多く出ています。親は一生の貯金を使って、子供を海外に送り、良い仕事を探せると思ったのに、結局想定していなかったショックを受けることになります。中国の景気は拡大路線で、経済のグローバル化が進む中にもかかわらず、この原因は何でしょうか?その中には文化的・社会的な原因がありました。

a.「地元の人でいい」仕事に採用が消極的

ある会社は、海外で留学した学生を雇用したくない原因として、留学生に払う給料が一般の社員より高いが、仕事の内容は一般の人でもできるため、留学生を雇用する必要がないということを挙げています。会社の収支を考えると、留学経験がなくても、地元から採用した社員のほうがより人件費をリーズナブルに抑えることができるため、留学生の採用にあまり積極的ではないことが多いです。

b.「人脈社会」中国

日本とアメリカの独立社会と比べると、中国は関係社会の特徴が著しいです。昔の友達や親戚、周囲の人からの紹介で仕事を得ることが少なくないです。そのため、国内での人脈が少なくなった留学生達が、急に帰国して仕事を探すのは難しくなっています。

c.就活への準備期間がとれない

海外の大学の生活環境は、中国と違います。筆者は大学生活とは、学生から社会人への過渡期だとと思っています。これはおそらく、その大学の所在地または国で働きたい人にとっての就職活動の準備の段階であり、中国で大学生活を送った学生たちは、中国での就職活動をする準備期間が十分に取れますが、帰国を選んだ留学生達は、国内で勉強した学生に比べて準備不足な環境で働くことになります。これは留学生にとって大きなハードルではないでしょうか?

筆者は「留学」は人が考えるよりずっと複雑な選択だと思います。特に若者にとって、その機会はコストが高いです。この進路を選ぶと、別の機会を諦めるしかないでしょう?

また、別の国で生活をするから、独立の思考、判断、生活能力が必要です。元々の生活環境を離れなければならないなので、心の準備も大事な事ではないでしょうか?一人一回の大切な人生だから、生活と将来の進路の両方から考えたほうがいいと考えます。

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林冰清 (リン ビンチン)
1991年生まれ。中国杭州市出身。アメリカ・マイアミ大学卒業、現在東北大学経済学研究科在学中(修士1年生)。専門は経済史と対比研究。政治プレス新聞社・学生記者。

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