【参院選-岐阜-情勢速報】自民一歩リード 民進現職は野党共闘の隔たりが足かせか
2016/07/07
参院選-岐阜-情勢速報
現在の岐阜の情勢:「渡辺先行、小見山追う」(日経)

(左)自民・渡辺候補と(右)民進・小見山候補(出典:候補者Facebook)
定数1を争う岐阜選挙区は、実質自民・民進の現職同士の一騎打ち。
日本経済新聞によると、渡辺候補がやや先行し、小見山候補が追う展開とされている。
日本経済新聞
現職同士で改選定数1を争う。
渡辺がやや先行し、小見山が追う展開。
渡辺は自民支持層の7割を固めた。大票田の岐阜市内での街頭演説を精力的に進める。
連立を組む公明の後援会にも顔を出すなど、幅広い支持を狙う。
野党統一候補の小見山は民進支持層の7割を固めたが、共産支持層は5割にとどまっており、共闘効果はいまひとつ。
投票態度を決めていない層が2割おり、両陣営とも取り込みに全力を挙げる。
(岐阜 渡辺、小見山をリード|日本経済新聞)
連立与党・公明も巻き込んだ幅広い支持
中日新聞によると、八百津町出身の渡辺氏は岐阜市内に強固な地盤はなく、県連幹部は「大票田での知名度不足が、致命傷になりかねない」と危機感を強める向きもあったという。
(勝敗占う大票田・岐阜市 事前調査も前回も拮抗|中日新聞)
渡辺候補は大票田の岐阜市を中心に県内を幅広く遊説。岐阜市を含む岐阜1区選出の野田聖子氏も全国の応援から岐阜に集中し、対策を図る。(同上)
小見山候補出遅れ 野党共闘活かしきれず
一方、大票田・岐阜市出身の小見山候補は渡辺候補に一歩リードを許している。
日経新聞の上記の分析によると、民進支持層の7割を固めたものの、共産支持層は5割にとどまり、共闘効果がいまひとつ見込めない。
民進党とその他野党の間には一定の距離があるようだ。
公示日当日は、民進陣営と、共産・社民なども加わる市民団体が別々に出陣式を行われるなど、岐阜の野党共闘の間には一定の隔たりがあるとみられる。(野党共闘、出陣は別々|中日新聞)
2014年の衆院選での民進・社民・共産の比例得票数を合わせると、わずかに自公の得票数に上回る。しかしながら、各党に隔たりがある「相乗効果」を生み出しにくい土壌があり、
小見山候補の巻き返しの障害になりそうだ。
参院選・岐阜
自民・渡辺候補が民進・小見山候補に一歩リードする展開。
当初大票田・岐阜市で集票に課題があると見られていた渡辺候補だが、手堅い組織票固め、また知名度の高い野田聖子氏の集中的な協力を得ての遊説もあり、
小見山候補を一歩リードする展開で選挙戦を進めている。
対する小見山候補は所属する民進党と共産党の溝が深まらず、共闘効果をいまひとつ得られず苦しい戦いを強いられる。この隔たりは今後も障害になりそうだ。
渡辺候補がこのまま小見山候補を突き放すか、あるいは小見山候補が巻き返しを図るかが注目される。
【参院選情勢速報】三つどもえ展開で暗雲たちこめる山梨。「TBSの顔」杉尾 秀哉候補の長野。保守優勢の岐阜は今後の選挙戦に注目。