今後の日韓関係の行方

   

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竹島(独島)から臨む風景(出典:www.dokdo-takeshima.com/photo by Ulleungdont)

竹島(独島)から臨む風景(出典:www.dokdo-takeshima.com/photo by Ulleungdont)

近年、日韓関係について両国の国民はどう考えるであろうか。言うまでもなく、両国間には戦争の負の歴史が存在し、それが日韓関係の良好な進展を鈍らせる主要因となっている。しかし、現在、そして今後の日本の未来を考えると、韓国は経済的にも安全保障的にも極めて重要な相手であることは間違いない。そうであるにも関わらず、日韓相互の国民感情というものは決して良好とは言えない。今後の日韓関係を発展させていく上で、我々日本人には何が必要なのだろうか。

既存のステレオタイプや偏見的思考からの脱却

まず、筆者が日本人として感じるのは、日本人の中にはその国の特徴や事情を十分理解することなしに、ステレオタイプ的にその国を判断、評価する人がいる。当然のことながら、日本人でも人によるし、韓国にもそういう人が大勢いることは言うまでもないが、今後の国際関係や東アジアの安全保障を戦略的に考えると、経済や文化だけでなく、日韓両国民が互いの歴史認識や立場を客観的に考え、少しでも溝を埋めようとする心が重要だと筆者は考える。

筆者は韓国人の友人たちと色んな話題を話す機会があるが、韓国人の中には、歴史認識の違い以前に、歴史を十分に理解していない・関心を持たない、また日韓の領土問題の存在すらよく知らない若い日本人が多いことに不満を持つ人々もいるという。確かに大学の授業や会合などで10代や20代の若者と会って話をすると、受験のために世界史を科目として暗記しているだけで、それについて深く考えるという若者は最近あまり見たことがない。日韓の歴史を客観的に見ると、それにおいて日本は加害者であり、またいわゆる日本社会の平和ボケも少なからず影響しているのかもしれない。

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和田 大樹(わだ・だいじゅ)オオコシセキュリティコンサルタンツ シニアアナリスト兼アドバイザー/清和大学講師。国際政治学や安全保障論を専門とし、国際テロ分野においてアカデミアを中心に、シンクタンク、コンサルティング会社など幅広く活躍。2014年5月に主任研究員を務める日本安全保障・危機管理学会から奨励賞を受賞。著書に『テロ・誘拐・脅迫 海外リスクの実態と対策』(2015年7月 同文舘出版)など。

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