技術革新によって戦争はどのように変わるか

   

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昨今、筆者は安全保障研究に従事する中で、ふと1つの事を思い浮かべる。それは技術革新と戦争についてだ。長年、大国間同士による戦争というものは起こっていないが、技術革新というものは、今後の戦争形態そのものを変えようとしている。では具体的に、近年の技術革新は国際的な安全保障情勢に如何なる影響を与え、それは今後どのような役割を果たしていくのだろうか。

IT革命とテロ

IT ハッキング サイバー

まず、IT革命は、テロ組織に対して如何に対処するべきかという我々の考え方を根本的に変えた。1990年代後半以降のインターネットのグローバルな普及、2000年代後半以降のフェイスブックやツイッター、ユーチューブなどのSNSの拡大は、アルカイダやイスラム国(IS)などグローバルなレベルで活動するテロ組織にとっては欠かせないツールとなった。米軍を中心とする有志連合による軍事作戦によって、アルカイダやISなどは組織的に大打撃を受けたが、今でもそれに忠誠や支持を表明する組織や個人は各地に残っている。 そのような“テロ組織のブランド化”、“テロの拡散”と呼ばれる現象が生じている背景には、このようなIT革命がある。過去にアルカイダはインターネットを、ISはSNSをフルに活用してメンバーのリクルートや組織の支持基盤拡大を行っていたのは有名な話である。

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和田 大樹(わだ・だいじゅ)オオコシセキュリティコンサルタンツ シニアアナリスト兼アドバイザー/清和大学講師。国際政治学や安全保障論を専門とし、国際テロ分野においてアカデミアを中心に、シンクタンク、コンサルティング会社など幅広く活躍。2014年5月に主任研究員を務める日本安全保障・危機管理学会から奨励賞を受賞。著書に『テロ・誘拐・脅迫 海外リスクの実態と対策』(2015年7月 同文舘出版)など。

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