ジャック・マーがもたらしたEコマースの衝撃 -タイの労働者とデジタル市場に対する教訓―

      2018/05/02

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4億2800万USドルの投資案件を成立させたジャック・マー氏のトップセールス

ジャック・マー

(出典:http://region4.prd.go.th)

4月19日、アリババグループのジャック・マーCEOは日本の早稲田大学で講演する前にタイに訪れていた。タイでは、プラユット・チャンオチャ首相と会談をしていたが、見事な営業手腕であった。ジャック・マー氏は、会談前日の18日、グループ傘下で中国最大のオンラインショッピングサイトの淘宝(タオバオ)でタイ産のドリアン8万個をわずか一分間で販売した実績を紹介し、Eコマースのマジックを見せつけた。「ドリアンマネー」のインパクトは、同氏がタイの訪問中に、4億2800万USドルという巨額の投資案件についてタイ政府の同意を得ることにつながった。(新華社ニュース英語版)

今回ジャック・マー氏とタイ政府は4つの覚書に同意した。それぞれ覚書には、貿易促進、投資促進、Eコマース支援、観光業促進の4つが記されていた。現在、タイ政府は、国を挙げて海外投資を呼び込むため約6兆円を投資した「東部経済回廊」政策とタイの経済社会のデジタル化を計画した国家発展戦略「タイランド4.0」を推進している。ジャック・マー氏は、巨額の投資が行われているこれら政策にアリババグループのビジネスを組み込むため上記4つの覚書をタイ政府と結んだのだ。

ジャック・マー氏は、「中国は、3億人の中間層が収入を増加させ、世界で最大規模の消費者を抱える。貿易を中心にしてきた国がグローバル貿易を展開し、中国に輸出するのに今が最大のチャンスだ」と語った。

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Putthida Kijdumnern
東北大学文学研究科博士課程(研究生)日本政府奨学金奨学生。中国、浙江大学公共管理学院修士課程修了(2017)。タイ、タマサット大学政治学部卒業(2015)。現在、東南アジアの華僑について文化と政治の観点から研究をしている。

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