「高圧的な戦術」で南沙諸島埋立拠点6倍-インド、マレーシア紙ら騒然

      2016/06/17

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米国防総省は現地時間13日、中国と関連する事案についての年次報告書を公表した。

同省は発表の中で、エイブラハム・デンマーク国防次官補代理(東アジア担当)の言葉として「中国首脳部は経済の減速に関わらず、今後も継続的な軍事拡大路線を進めるだろう」と警戒を強めた一方、米国は中国と協調路線をさらに深めるべきであると言及した。

デンマーク国防次官補(東アジア担当)

デンマーク国防次官補(東アジア担当)

日本メディアは埋め立て問題について言及

日本の毎日新聞、朝日新聞など主要メディア各社はいわゆる、南沙諸島における「埋め立て問題」を絡めて報じた。

中国が南シナ海で13平方キロ以上の埋め立てをしたことを明らかにした。東京ドーム約280個分の広さに相当し、1年間で6倍以上となった。軍事拠点化を進めており、「紛争や危機の際に米国や他の関係国を打倒する能力を高めている」と危機感を募らせている。(朝日新聞デジタル 5/14)

NHKは中国の軍事国防予算の規模についても大きく取り上げ

軍事的な衝突を引き起こすことがないよう計算する一方で、その手前までは強硬に出る戦術を取っているとしたうえで、「中国はさらなる緊張の激化もいとわない意思をはっきり示している」として、今後さらに緊張を高める行動に出る可能性があると指摘しました。
さらに、去年の軍事関係費は全体でおよそ20兆円に上るとしたうえで、中国は、将来、軍事的な危機や衝突が起きた場合にアメリカ軍の介入を抑え込む能力の向上に力を入れているとして、強い警戒感を示しています。(NHK 5/14)

と報じ、米国の国際紛争介入で近い将来、軍事力を中国に凌駕される可能性もある、との懸念も取り上げた。

南沙諸島周辺ジョンソン南礁は1年で目を疑うほどの軍備増強が進む(米国防総省資料)

南沙諸島周辺ジョンソン南礁は1年で目を疑うほどの軍備増強が進む(米国防総省資料)

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アジア周辺国メディアの反応

インドではIndian Expressが次の様に報じ、カシミール周辺のインド中国国境での緊張がさらに固まるとの懸念を報じた。

China has increased defence capabilities and deployed more troops along the Indian border, the Pentagon has said, as it warned of increasing Chinese military presence including bases in various parts of the world, particularly Pakistan.(Indian Express 5/14)

「とりわけパキスタンなど、世界各地域での基地建設などで存在感を示していることが懸念される様に、中国はインド国境付近にさらなる派兵増員と軍事力増強を図っている。」

周辺ではネパールメディアのヒマラヤンタイムスがニュースをいち早く報じた。

南沙諸島に面するマレーシアでは、Free Malaysia Todayが、

China is using “coercive tactics” and fostering regional tensions as it expands its maritime presence in the South China Sea and elsewhere, but is avoiding triggering an armed conflict, the Pentagon said Friday.(Free Malaysia Today 5/14)

「(実際の)軍事衝突は避けながらも、中国は南シナ海周辺海域での存在感を高め、【高圧的な戦術】を用い地域の緊張を助長している。」

と緊迫した語調で報じ、アジア諸国の関心はさらに高まるとみられる。

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