センター試験に出る!?台湾総統選挙2016

      2016/05/26

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本日16日・あす17日は日本全国で大学入試センター試験が実施されます。
本日16日には「現代社会」「政治経済」といった社会科学の科目テストが実施される予定です。
「現代社会」、「政治経済」といえば時事問題。日本の近くの国が問題に出ることも珍しくありません。
今回は、同じく運命を決する本日16日に実施される台湾総統選挙について見てみましょう!

 

1.そもそも、「総統」っていったい何?
○「台湾の大統領」=総統
総統とは、中華民国(台湾)の国家元首のこと。日本の国家元首が天皇にあたるのに対し、
王様や皇族がいない共和制をかかげる台湾の国家元首をこの総統が務めます。
20歳以上の国民によって直接選ばれ、3選が禁止されていることから、しばしば
アメリカなどの大統領に例えられます。

○総統と中央政府との関係
総統は、中央政府にある、日本の国会に相当する「立法院」と、内閣に相当する「行政院」と連携、
あるいは駆け引きを行いながら政権運営を行っていきます。

本日16日の選挙で選ばれるのは、台湾の顔となる大統領です。

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2.数字で見る台湾総統選挙
○有権者数
今回の選挙の有権者数は、初の直接選挙が実施された1996年以降で最も多い1878万2991人。
うち最も多い有権者層は30代で391万7759人でとなっており、
65歳以上の老年人口が25%以上を占める日本とは対照的な数値を出しています。
○投票率
投票率は、過去2回の選挙において、前回2012年が74.38%、前々回2008年が76.33%と75%前後で推移しています。

 

3.ずっと問題になってきた、中国との関係
台湾総統選挙でこれまで絶えず中心的な争点として挙げられてきたのが、中国との関係でした。

○2016年総統選挙をめぐって:紛糾する「92年コンセンサス」と「一つの中国」問題
特に、2008年から2期連続で総統を務める馬英九政権は、中国に対して融和的な政策を掲げてきました。
2016年の総統選挙にあたり、問題が再度紛糾。
台湾と中国が「一つの中国」原則を認め合ったとされる「92年コンセンサス」について、問題となっています。

Xi_jinping_Brazil_2013 Yingjeou_Ma_Cropped

「92年コンセンサス」
中華人民共和国と台湾の間で、台湾も「一つの中国」であるとして、
92年に達成したとされる合意。2000年の総統選挙で初めて明らかにされ、台湾で一大論争となった。

「一つの中国」
中国大陸と台湾、香港やマカオといった周辺諸国は
一体となった不可分の「中国」でなければならないとする政策的な立場のこと。
合意内容について、台湾は両国でそれぞれ異なる解釈を認めることに対して、
中国はより厳格な立場の解釈に立ち、両国間で見解が分かれている。

92年コンセンサスに基づいて「一つの中国」を認める立場の与党・国民党に対して、野党は強く反発。
後述の民進党の蔡英文候補は、「92年コンセンサス」は存在しないとの見解を示し、中国に対してより独立的な立場を主張しています。

2014年には大学生といった若者を中心に、政権与党の対中融和的な政策に反発したデモ活動が行われました。
反黑箱服貿-台中市民廣場

 

4.今回の総統選挙について
対中融和的な政策を展開する現在の与党・馬英九政権に対しての反発から、
台湾現地での世論調査では最大野党・民進党の蔡英文候補の勝利が確実とされています。

○蔡英文候補について
・台湾最大野党・民進党の党首。
・今回の選挙に当選すれば、台湾初の女性総統に就任。
・「台湾のライス」と呼ばれるなど学者出身で清廉なイメージで形容される。

Tsai_Ing-Wen_Cropped (1)

○蔡候補が当選すると、日本はどうなる?
蔡英文候補は「92年コンセンサス」は存在しないとの見解を示し、
中国に対してより独立的な立場に立ちます。
中国からの独立と、貿易や外交政策の多様化を掲げます。
日本には昨年10月訪問し、安倍首相の出身地の山口県などを訪問。
日本を米国に次ぐ重要相手国として外交政策や経済政策を行っていくことと見られています。

 

まとめ
・台湾の大統領「総統」。中国への反発から、野党・民進党の蔡英文候補が勝利するとみられている。
・次期総統とみられる民進党・蔡英文候補は、当選した場合は台湾初の女性総統になる。
・政権交代によって、台湾の貿易・外交相手国は多様化し、相対的に日本の重要度を高める外交を展開する。

本日16日の夜に決する台湾総統選挙。今日のニュースも、ぜひチェックしてみましょう!

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