【特集】「野党共闘」を検証する ‐ 共産党山形県委員会 ‐ (中)

      2017/01/06

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政党間の関係に影響されない市民団体の活動が、共闘を後押しした

(出典:「戦争やんだ!おきたまの会」Facebookより)

(出典:「戦争やんだ!おきたまの会」Facebookより)

 

「戦争法」廃止を目指す運動が、昨年(2015年)の秋から冬にかけて盛り上がりました。

山形県内では、「SEALDs」は結成されませんでしたが、その過程で、「戦争やんだ!おきたまの会」「安保関連法に反対するママの会やまがた」「舟山やすえを勝手に支援するかあさんたち」ができて、選挙が終わる最後の最後まで、「野党統一を」ということを色々な局面で呼びかけ、持続的に行動されました。

 

また、政党や団体の別を問わず、色々な団体が結集していた「戦争法廃止をめざす山形県民の会」(平和センター系団体と共産党・民主団体など約50団体で構成)は、昨年12月までは「野党は共闘を」という立場で活動していましたが、今年1月の段階で「会としては、選挙戦そのものには取り組まない。所属する団体、個人がそれぞれで取り組む」という方針を明らかにしました。

「舟山総合選対に共産党が入れない」という流れの中に組み込まれた形となりましたが、政党間の関係に影響を受けない複数の市民団体は、引き続き、「がっちりした野党共闘をやるべきだ」という声を上げ続けてくれた。

4月17日の選挙協力の確認、また6月23日の政策確認に至る経緯において、これら市民団体の力が大きかったですし、後押ししてくれたと思います。

選挙中の市民団体の活動としては、例えば6月28日に行われた志位委員長の街頭演説で、候補者が並ばなかったことに関して、各党や選対に対して、「しっかりした形で共闘して欲しい」と申し入れました。

このように、「共闘の形が表に表れない」場面がある度に、それを改善するための活動をして頂いた。

参院選での共闘を進めるにあたって、これら市民団体の活動が、大きな力となったことは間違いありません。

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独自に選対を立ち上げ、連日街頭で活動 比例票の取組では課題も...

(4月12日、共産党事務所で、舟山氏、本間氏らが会談した。出典:http://syounnet.movie.coocan.jp/syutyou.html)

(4月12日、共産党事務所で、舟山氏、本間氏らが会談した。出典:http://syounnet.movie.coocan.jp/syutyou.html)

我々は、舟山総合選対とは別に、「共同選対」(「戦争法廃止・舟山やすえ必勝共同選対本部」)を、党事務所の2階に設置しました。

共産党をはじめ、関係する約30もの団体が、「共同選対」に結集したのです。

「共同選対」では、毎日のように、駅前や交差点などで「スタンディング」(政策的スローガンを書いたプラスターを掲げる活動)に取り組みました。

合わせて、投票を呼びかける活動も行いました。

このような取組は、共産党と市民団体で共同で行っていましたが、共産党の比例票を伸ばす活動は別ものです。

選挙区で必勝を目指しながら、比例でも票を伸ばすという選挙は、我々にとっても初めての経験でしたが、比例票の部分では反省があります。

実際、選挙区で「舟山さん」と言うと、非常に反応が良く、支持が広がります。

その際、合わせて「比例は共産党に」と呼びかけるのですが、なんとなく「付け足し」のようになってしまっていた。

例えば、「選挙区は舟山さんに入れるけど、藤野さんの発言もあって、比例は自民党かなぁ」という人がいました。

その時に、「是非、比例は共産党に入れて欲しい」と言って、「なぜ共産党なのか」という説明を時間を取ってすれば良いのだけれど、どうしても、「付け足し」のように言って終わってしまう。

若干ではありますが、このような傾向が見られ、これは反省点として捉えています。

しっかり対話をして、共産党への理解を得ていく努力が必要だった、ということです。

 

県内比例票については、「7万6千500票」を目標にしていました。

これは、投票率を60%と見て、得票率で「13%以上」という目標設定です。

全国では、「比例で15%以上を目指す」となっていましたが、山形のこれまでの力量到達から見て判断し、県独自に決めた数値です。

それでも、前回参院選(2013年)の比例票は、3万4千票でしたから、前回比で倍以上の目標でした。

結果、県内比例票は「約4万2千票」、得票率で「7.6%」を獲得。

前回参院選比では、約8千700票伸ばしましたが、2014年の衆院選で獲得した比例票(約4万4千800票)から、約2千票減らす結果となりました。

参院選で見れば、1998年の選挙(約5万7千票、9.4%)以来、過去2番目に多い得票となりましたが、客観的な条件としては、もっと伸ばせる状況にありましたから、「比例はもっと取らなければならなかった」というのが総括です。

数字の上でもそうですが、やはり、「党の自力」をもっと付けなければならない、という根本的な問題に向き合う必要があると思っています。

 

舟山氏の勢いが強まり、集会も熱気を帯びる 勝利を確信した選挙終盤

(7月7日、米沢市内で開催された個人演説会の様子(出典:http://yaplog.jp/yasueblog/archive/560)

(7月7日、米沢市内で開催された個人演説会の様子。出典:http://yaplog.jp/yasueblog/archive/560)

 

自民党が山形県を重点区から外した、ということも影響したかも知れませんが、選挙終盤では、舟山さんの勢いが強まります。

個人演説会や決起集会には、たくさんの人が集まる、また人が集まるだけではなくて、政策合意に基づく内容で舟山さんが演説すれば、安倍政権への批判と対案という部分で、切れ味が出てくるわけです。

そうすると、それに対して大きな拍手喝さいが起こって、熱気を帯びてきます。

終盤では、全県的に、舟山陣営の活動そのものが盛り上がっていくのを感じました。

これは選挙結果にも如実に現れていて、得票では、県内35市町村中、32市町で舟山さんが自民党・月野氏を上回った。

まさに、県内全域で支持を広げた、ということです。

選挙終盤では、舟山さんの勝利を確信しても良い状況でした。

(下)に続く

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【特集】「野党共闘」を検証する ‐ 共産党山形県委員会 ‐ (下)

 

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