【特集】「野党共闘」を検証する ‐ 共産党山形県委員会 ‐ (中)

      2017/01/06

スポンサーリンク

共闘の協議を経て、民進党幹部、また候補者との信頼関係が強まる

(10月18日、衆院TPP特別委員会で与党を追及する近藤氏。質疑は、新聞などで大きく報じられた。出典:近藤氏のFacebookより)

(10月18日、衆院TPP特別委員会で与党を追及する近藤氏。質疑は、新聞などで大きく報じられた。出典:近藤氏のFacebookより)

 

野党共闘を進める上でのカウンターパートは、民進党県連の会長であり、舟山総合選対の本部長である近藤洋介さんでした。

共産党山形県委員会の横山賢二書記長と、民進党山形県連の吉村和武幹事長との間では、何度か実務的な協議を行いましたが、基本的には、私と近藤さんとの間で話を詰めました。

最初の協議は、昨年の12月、それから1月と1度ずつ協議し、そして2月19日以降には電話も含めて頻度が上がります。

選挙期間中も、必要に応じて協議しました。

色々な事情があって、私が舟山選対に行くことはほとんどありませんでしたが、民進党県連の事務所や、こちらの事務所(共産党山形県委員会)に来てもらって、協議することもありました。

近藤本部長とは、本音ベースでの話し合いを続けました。

この間の経緯を経て、お互いの信頼関係は非常に強まったと感じています。

これは、舟山候補との関係も同様だと思っています。

 

序盤から「十分戦える選挙」という感覚 「反共攻撃」にもひるまなかった

(6月14日、小泉進次郎氏が山形入りした。出典:http://kato-ayuko.net/%E5%B0%8F%E6%B3%89%E9%80%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E%E5%85%88%E7%94%9F%E3%81%8C%E4%B8%89%E5%B7%9D%E7%94%BA%E3%81%AB%EF%BC%81/)

(6月14日、自民党・小泉進次郎氏が山形入りした。出典:http://kato-ayuko.net/)

 

選挙前、自民党は「山形で獲るんだ」という強い構えで来ていましたから、決して気を抜けるものではなかった。

しかし、野党共闘の前進と、舟山氏への全県的な期待が高まっていく中で、組織的にも、政策的にも合意が形成されてきた。

そういう点では、油断はできないけれども、「十分に戦える」「勝てる選挙にできる」という感覚を持っていました。

各種世論調査でも、舟山さんが終始リードしていました。

選挙なので、結果がどうなるかは当然分からないのですが、「市民と野党の共同」による戦いを、今後どう広げていくか。

それが重要だったと思います。

 

自民党は、最初の1週間は攻勢をかけてきましたが、終盤の1週間は、安倍首相も入らないし、おそらく、「難しいんじゃないか」と判断したのだと思います。

自民党が、山形を重点区から外したことからも、それが分かります。

 

選挙序盤では、野党共闘攻撃と、共産党に対する攻撃が色々と行われました。

民進党と共産党の共闘を批判するチラシもまかれました。

内容は、共産党の政策を掲げた部分と、全くデタラメな部分を織り交ぜた内容です。

加えて、米沢市内の一部では、共産党と民進党を攻撃する内容のポスターが貼られていました。

ただ、あまり出来が良くなかったようで、他の地域に広がることはなかった。

このような、いわゆる「反共」の動きがあったのも、選挙の序盤までで、振り返ってみても、選挙に対する影響はほとんどなかったと思います。

 

舟山総合選対の本部長である近藤洋介氏は、「ああいう攻撃が出た時には、引かないで、攻勢的に跳ね返して行こう」と述べており、私も同意見でした。

もちろん、一部では、「そら見たことか、だから共産党と組まない方が良い」と捉えた方もいたと思いますが、少なくとも、選対本部長は、そういう立場ではなかった。

要するに、舟山陣営全体としては、このような攻撃にひるまなかった、ということです。

これまでの経験では、選挙中に共産党攻撃があると、それを気にしてしまう人もいるのですが、今回は全体として強気で、それによって活動が停滞する、ということはなかった。

選挙期間中、共産党の藤野保史政策委員長(当時)による自衛隊発言問題がありましたが、この問題に関しては、選挙区から比例区に回っていた共産党の石山浩行候補や、今回、比例区から当選した岩渕友参院議員の2人が県内各地を回って、党の自衛隊政策を訴えた。

また我々も、色々な局面で有権者、支持者に対して説明したほか、共産党の法定ビラも活用し、党の立場を訴えました。

スポンサーリンク

選挙が進むにつれ、地域レベルでの共闘体制は進化していった

(7月4日、舟山氏の個人演説会。出典:http://kato-ayuko.net/%E5%B0%8F%E6%B3%89%E9%80%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E%E5%85%88%E7%94%9F%E3%81%8C%E4%B8%89%E5%B7%9D%E7%94%BA%E3%81%AB%EF%BC%81/)

(7月4日、舟山氏の個人演説会。出典:http://kato-ayuko.net/%E5%B0%8F%E6%B3%89%E9%80%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E%E5%85%88%E7%94%9F%E3%81%8C%E4%B8%89%E5%B7%9D%E7%94%BA%E3%81%AB%EF%BC%81/)

 

選挙が進むにつれ、地域レベルでは、野党共闘の体制が進化していきます。

最初は、個人演説会や集会に私が参加していても、紹介もされない、ということがありました。

しかし、こちらから、「演説することはなくても、ちゃんと『共産党も来ています』という紹介をして欲しい」と申し入れたこともあって、対応が徐々に変わっていきました。

地域によっては、「民進党、社民党、共産党のそれぞれの代表が、きちんと挨拶をして欲しい」という要望を受けたり、個人演説会では「共産党からも、弁士を出して欲しい」と言われるようなケースが、選挙が進むにつれて徐々に増えていきました。

当初の「共産党とはできるだけ一緒に活動しない」という雰囲気が、地域レベルでは、少しずつ変わっていった、ということです。

 

県レベルでの対応も、少しずつ前向きな変化が生まれましたが、舟山選対は最後まで、「共産党を表に出さない」という、基本的な方向性を変えませんでした。

連合中央の方針をどう受け止めるかで、各県ごとに温度差があったのだと思いますが、山形では、それが、選対の方針として明確に出てしまったのだと思います。

 

次頁、「野党共闘に向けて、市民団体が果たした役割とは・・・」

1 2 3

 - 山形県内選挙, 政治ニュース, 東北地方選挙, 注目選挙, 選挙区・情勢予想 , , , ,