【特集】「野党共闘」を検証する ‐ 共産党山形県委員会 ‐ (中)

      2017/01/06

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(当選の報を受けた舟山陣営、出典:https://www.minshin.or.jp/article/109648)

(当選の報を受けた舟山陣営、出典:https://www.minshin.or.jp/article/109648)

【特集】「野党共闘」を検証する ‐ 共産党山形県委員会 ‐ (中)

今年7月に行われた第24回参議院議員通常選挙。

憲政史上初めて、「野党共闘」による国政選挙が戦われた。

結果、全国32ある1人区のうち、11か所で「野党統一候補」が勝利。

その中でも、6県のうち5県で「野党統一候補」が勝利した東北地方は、全国でも際立つ存在となった。

歴史的な選挙となった先の参院選において、「野党共闘」の当事者は、どのような思いを抱きながら選挙を戦ったのか。

関係者への取材から、参院選における「野党共闘」の裏側を探る。

今回、共産党山形県委員会・本間和也委員長から話を聞いた。

※ 第24回参議院議員通常選挙・山形県選挙区では、無所属・舟山康江氏が当選。自民党・月野薫氏が落選した。

本間 和也

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日本共産党山形県委員会委員長。

民主青年同盟山形県委員長、党山形県議団事務局長、党山形県委員会副委員長、同書記長などを経て、2010年1月より現職。

山形市在住。

 

「本格的な共闘」を求めるも、選挙中には「不完全な共闘」が現れてしまった

(6月28日、共産党・志位委員長らに見送られる舟山氏、出典:http://www.asyura2.com/16/senkyo208/msg/539.html)

(6月28日、共産党・志位委員長らに見送られる舟山氏、出典:http://www.asyura2.com/16/senkyo208/msg/539.html)

 

選挙がスタートするまでの過程において、当初の「共産党を隠す」の選対の方針に対し、我々が「本格的な共闘」を求めたこともあって、4月から5月にかけて、共闘が徐々に前向きな方向へと進みました。

5月21日、山形駅東口で行われた共産党・小池晃副委員長の街頭演説では、舟山さん本人が参加され、小池副委員長の隣に立って演説する場面が生まれました。

実はこの時、舟山事務所の方が、「小池さんが来るのであれば、我々も、是非、舟山さんに参加して欲しいんです。そういう約束にもなっていますから、当然です」と言って下さり、舟山さん本人に参加してもらった。

 

また、6月5日の舟山決起集会(天童市)では、私も含めて、各党の代表が同じ壇上に立って発言することができた。

本来あるべき、共闘の形を作ることができた場面でした。

 

しかしその後、「やはり、前の方針にしないとダメだ」という力が働き、揺り戻しのような状況が生まれました。

 

象徴的だった出来事があります。

 

6月28日、山形市内で、志位委員長の街頭演説会が開催されました。

しかしこの時、舟山選対から、

「舟山候補が、志位委員長と同じ宣伝カーに乗って演説することはダメだ」

とクギを刺されます。

実際、志位委員長の街頭演説が終わった直後に、舟山さんの車が入って、志位委員長が横で見ているところで、舟山さん本人が演説をしていく、という形になってしまいました。

近藤本部長と志位委員長は握手をしましたが、「舟山本人とは、絶対に握手をさせない」という指示も出ていた。

これは舟山選対の方針、というより、連合の方々による判断でした。

28日の街頭演説が終わってすぐ、20分か30分後くらいでしょうか、舟山さんと近藤本部長から、「大変、失礼なことをしてしまいました」という連絡を、別々に頂きました。

 

このような対応となってしまったことについて、一連の流れを見ますと、おそらく連合中央から、強力な働きかけがあったのだと推測していますが、選対全体の方向性を変えていくのは簡単なことではありませんでした。

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「不完全な共闘」に対して、疑問を呈する意見が内外から上がっていた

これは選挙前、また選挙中を含めてのことですが、連合や社民党の内部でも、野党共闘の強化を求める意見が上がっていました。

例えば、先ほど述べた6月28日の志位委員長の街頭演説会の出来事について、社民党の市会議員の皆さんからは、「何であんなことをするんだ」という声が上がりました。

また、選挙後の挨拶回りで、私が農協関係者を訪ねたところ、

「案内があったから、(6月28日の街頭演説を)聞きに行きました。しかし、政党の方々の考えることは、良く分かりませんねぇ。あんな風に、余計な気を遣わない方が良かったと思いますよ」

とおっしゃっていました。

私から、まさか「実態はこうです」と話すわけにもいかないので、「その通りですね」とだけ答えました。

 

これは、市民目線で見た場合の、率直な印象なのだと思います。

確かに、「野党共闘」と言っておきながら、敢えて、共闘を避けているような場面を見せてしまっては、有権者の目には不可解に映ることでしょう。

 

場面場面で現れた「不完全な形」での共闘に対して、野党陣営内外でも、違和感を感じる方が多かった、というのが実態でした。

 

次頁、「選挙序盤の情勢は・・・」

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