【特集】「野党共闘」を検証する ‐ 民進党福島県連 ‐ (上)

   

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(参議院議員・増子輝彦氏のFACEBOOKより)

(民進党参議院議員・増子輝彦氏のFACEBOOKより)

 

【特集】「野党共闘」を検証する ‐ 民進党福島県連 ‐ (上)

今年7月に行われた第24回参議院議員通常選挙。

憲政史上初めて、「野党共闘」による国政選挙が戦われた。

結果、全国32ある1人区のうち、11か所で「野党統一候補」が勝利。

その中でも、6県のうち5県で「野党統一候補」が勝利した東北地方は、全国でも際立つ存在となった。

歴史的な選挙となった先の参院選において、「野党共闘」の当事者は、どのような思いを抱きながら選挙を戦ったのか。

関係者への取材から、参院選における「野党共闘」の裏側を探る。

今回、民進党福島県連・亀岡義尚幹事長から話を聞いた。

※ 第24回参議院議員通常選挙・福島県選挙区では、民進党・増子輝彦氏が当選。

亀岡義尚

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民進党福島県総支部連合会幹事長。

故・金子徳之介氏(自民党衆院議員、新生党衆院議員などを歴任)秘書、民進党衆院議員・玄葉光一郎氏秘書などを経て、福島県議会議員。現在4期目。

2月19日の党首合意 「できる限りの協力」に戸惑いを感じていた

(出典:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-05-20/2016052001_01_1.html)

(出典:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-05-20/2016052001_01_1.html)

 

今年2月19日、野党5党の党首によって、国政選挙においてできる限りの協力を行うことが合意された。

私は、これが野党共闘の契機になったと捉えています。

同時に、与党による「民共」というレッテル張りが始まり、これは参院選の最後まで続きました。

 

2月の段階では、まだ参院選の期日まで時間があったので、「世の流れを見定めたい」という思いがありましたが、同時に、共闘に対する抵抗感があったのも事実です。

共産党とは、綱領や理念、政策などの面で大きな違いがあったこと、また各地において戦ってきた歴史、経緯が違うことなどから、「できるだけの協力」と言っても、正直、戸惑いがありました。

また、「どの程度の協力なのか」ということについて、党本部は、その度合いを各県の組織に委ねるという方針だった。

地域によって政治情勢が異なるため、共闘に関する問題について、バラつきが出ることは明らかでした。

 

共闘なしでも、福島では「自民と十分に戦える」という判断も

共産党との共闘に関しては、各県の政治情勢や、その地域におけるリーダーの考え方、候補者の考え方が重要でした。

 

共闘の成立が早かった宮城県では、例えば昨年10月の県議選において、共産党が現有4議席を倍増させ8議席まで伸ばす一方、民主党は現有7議席から5議席へと減らしました。

このような状況を踏まえ、県連の幹部、また候補者が総合的に判断して、早期に共闘が決まったのだと思います。

 

一方、福島では、3年前の参院選、2年前の知事選、衆院選と一定の結果を残し、政党支持率についても、2~3%の差で自民党の後塵を拝している、という状況にありました。

全国的な民進党の党勢から比べれば、福島県では比較的「強い」状況にあって、それだけ、地元の我々が踏ん張ってきたということ。

これは、自民党支持層の一部に食い込まないと、まずできない芸当です。

保守層に食い込み、自民党と保守票を食い合いながら、一方では、支持者が共産党になびかないように努力し、選挙で結果を出してきた。

県内の政治状況として、民主党単独で自民党と戦えないことはない、「十分に戦える」基盤があったということです。

 

ですから、当初の我々の認識としては、「参院選は、公認候補の増子輝彦で戦える」というものでした。

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県連幹部、支持者の間には、共産党との共闘に対する抵抗感があった

(民進党福島県連会長・玄葉光一郎氏)

(民進党福島県連会長・玄葉光一郎氏)

 

県連会長の玄葉さん(民進党選挙対策委員長・玄葉光一郎、衆院福島3区)自身が、そもそも共闘には消極的でした。

加えて、県連を支えてきた「重鎮」の方々も含めて、やはり「共産党アレルギー」がありました。

 

昨年11月の福島県議選で民主党は、議席を12から15に伸ばしました(共産党は5議席)が、ここで言いたいのは、特に農村地域である郡部から当選した県議は、自民党が持つ保守票を切り崩して切り崩して、必死の思いで選挙を戦ってきた、ということです。

保守基盤である郡部では、共産党について「イデオロギー政党」と見る支持者が多いですし、県内の過去の首長選なども含めて、共産党の候補と戦ってきたわけです。

ですから、そういうところと一緒に選挙をやる、ということに対する抵抗感は、支持者の間にも間違いなくありました。

 

一方、連合についても、これまでの労働運動の歴史の中で、共産党と対決してきた、という経緯があります。

福島県における連合の「御三家」は、自治労、電力、電機。

その3つ単組を含め、連合内の産別は、総じて、「共闘に賛成」と言うところはありませんでした。

 

このような中にあって、「できる限りの協力」と言われても、私としては「そう簡単にはいかないだろう」という感覚で、あるいはそのやり方についても、率直に言って「どうしたら良いのか分からない」という状況でした。

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