「トイレが無いので結婚しません」インド地方部のあるお話

      2016/06/17

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インド政府が全国的に進めている政策として、公衆衛生へのアクセスがある。どんな家庭でも少なくとも一つはトイレを置かなければいけない、と定めるものである。

この施策はインド国内で拡大しつつあるが、都市部ではなく地方部ではこのようなトイレの無い家というのは未だにみられる。

ほとんどの自治体ではトイレの設置は終わっているのだが、自宅にトイレが無い人は、こんな肩身の狭い思いをしている。

「トイレが無いので結婚しません」インド地方部のあるお話

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印紙Rajasthan Newsによると、ウッタル・プラデーシュ州でこんな事件が起こった。ある花嫁が、嫁ぎ先の家にトイレが無いと知るや否やすぐに結婚をやめると言ってきかなくなってしまったのだ。

関係者によると、このネハという嫁いできた少女は同じウッタル・プラデーシュ州のラクノウ出身で、同州のカーンプルにある新郎の家に嫁ごうとしていた。

しかしその家にトイレがないと知った途端、すぐさま結婚をやめると言ってきたのだ。警察が解決できる問題でもない。ネハは自分の考えを曲げるつもりは無いようだ。

この事件は、このネハが結婚する相手がいるカーンプルの警察署で起きた。新婦側が新郎の家にトイレが無いということが判明したときに、結婚の前までにトイレを作るようにと約束させたのだ。

だがそれは結局、婚姻当日まで行われなかった。それからというものの、ネハは考えるまでもなく結婚をやめることを伝えた。

ネハは結婚式の4日前に結婚をとりやめ、家族や親戚からは「早く新しいいい人を見つけなさい」と言うことで意見が一致した。

ネハはトイレを持っている男性のサヴァーシュと結婚した。挙式は日曜日に盛大に地元のNGOによって行われた。現在ネハは、伴侶とともに幸せに暮らしているそうだ。

首相の座にについてからというものの、モディはしばしばインドの貧しい州の公衆衛生状況を嘆いていた。彼は在職期間中の5年間にこの問題を必ず解決すると誓っている。

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インドのトイレ事情

インドのトイレ事情は想像以上に深刻だ。72%が衛生設備を利用できない環境にある。
トイレ無しの家、あっても穴だけのものも多い。その排泄物の処理は不可触民(カースト制度外の最下層民)女性の役割というカースト制度の慣習も残っている。

インドの「トイレの聖人」パタック博士

インドのトイレ普及が進まない背景の一つが、旧来のカースト制度だ。カースト最上級の家庭に生まれた教育者のパタック博士は、 最下層民の衛生状況の向上のために、トイレの設置と教育、職業訓練機会の創出の必要性を痛感。教育機関を立ち上げて公衆衛生問題・教育機会の均等に奮闘している。

女性のレイプ被害の温床となるトイレ

トイレの整備がままならないのは、公衆衛生上の問題だけではない。また、トイレはレイプの温床となるケースもある。

モディ政権「スワッチ・バーラト」(クリーン・インディア)政策

インド・モディ政権は「メイド・イン・インディア」に並んで、インドの公衆衛生状況を改善しようとする「スワッチ・バーラト(クリーン・インディア)」政策を掲げている。
インド政府は「野外での排せつを撲滅する」ことを目的として、2019年までに国内に1億基のトイレ設置をめざしている。

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