極東ロシアへのビザ緩和へ ウラジオストク・ハバロフスクがより身近に

   

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現在でも、ロシアは「近いけど遠い国」という印象がある。確かに、極東ロシアを代表するウラジオストクと日本とは飛行機で約2時間~3時間の距離だ。

しかし、ロシアを心理的に「遠い国」と認識させているのが複雑なビザ制度だ。今回は、旅行者にうれしい、ビザ緩和のニュースをお伝えする。

きっかけは日露首脳会談

昨年から今年にかけて、ロシアの日本人に対するビザ緩和の話が次々と出ている。きっかけは2016年12月に開催された日露首脳会談だ。

この会談で、両首脳は観光などのあらゆる分野で協力していくことを確認した。それに呼応するように、12月27日、ロシア外務省は日本人に対するロシアビザの緩和措置を発表した。

この緩和措置は以下の通り。短期数次ビザ(一定期間内なら何度でも訪問できる)の適用者拡大と有効期間の延長(3年⇒5年)。

観光を目的とした新たな数次ビザの導入(有効期間3年、滞在期間は最長30日)。

ただ、初めてロシアを訪れる方にとっては、あまりインパクトがないビザ緩和だろう。ところが、今年に入りビザに関する新たなニュースが舞い込んできた。

もう大使館に行かなくて済む?

ハバロフスク

ハバロフスクにて

現在、ロシアビザを取得するには手間がかかる。必要な書類を揃えて、日本にあるロシア大使館・総領事館に直接、出向かなければいけない。

郵送は不可。地方在住の方にとっては、あまりにもハードルの高いシステムだ。そのため、ロシアを旅行する多くの方は、手数料を支払った上で旅行会社に委託する場合が多い。

多くの旅行者を悩ましてきたシステムだが、このシステムが今年には終わるかもしれない。

3月7日、ロシア極東開発省はプーチン大統領がビザ緩和に関する関連法に署名した、と発表した。

今回のビザ緩和の目玉は電子ビザの導入だ。つまり、渡航4日前にオンラインでビザを無料で取得できる。これにより、書類を提出するために大使館に行く手間が省ける。

ただし、ウラジオストクなど極東ロシアの一部地域への渡航に限られる。滞在日数は最長8日だ。予定では今年7月の制度導入を目指している。

他にも日本とロシアを結ぶ直行便の新設など、ロシアへ行きやすい環境が整いつつある。

この機に、手軽にウラジオストクやハバロフスクなどの極東ロシアへ旅行されてはいかがだろうか。韓国や中国とは全く異なる新たな「アジア」が見られることは間違いないだろう。

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1987年生まれ。神戸市出身。神戸大学大学院国際文化学研究科修了(国際関係・比較政治論コース)。専門はユーゴスラビアといった中東欧の政治・国際関係。
民間企業に勤務後、3ヶ月間の中東欧でのバックパッカー体験を経て、2016年より独立。『Compathy Magazine』『TRIP’S』など複数のメディアで活躍中。

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