【写真】イエメンを知っていますか?「幸福のアラビア」2年の内戦の悲劇

      2017/04/06

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イエメン 内戦

(Photo by Qasim Ali Al-Shawea)

イエメンを知っていますか?日本では、なかなかなじみのない名前かもしれません。

イエメンは中東のアラビア半島に位置し、日本でよく知られるサウジアラビアとは南に接します。

※このページは、遺体など非常に刺激の強いコンテンツを一部に含みます。閲覧の際は十分ご注意ください。

文化と交易の要衝として栄えた「幸福のアラビア」

サナア旧市街

世界遺産にも登録されたサナア市街の美しい街並み。

イエメンは保守的なアラビア半島のなかにあって、唯一の共和制国家でもあります。

ノアの息子のセムによって街が作られたとされている首都サナアは、交易の要衝として古代から栄え、

古代ギリシャや古代ローマの時代には「幸福のアラビア」と呼ばれその繁栄が称えられました。

首都のサナア旧市街は、当時の高度な文化・技術を現代に伝えるものとして、1986年には世界遺産にも登録されています。

イエメンを脅かす内戦

イエメン 内戦

左から、アブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領、反大統領勢力「フーシ派」を率いるムハンマド・アリ・ アル・フーシ氏、アルカイダに影響を受けたテロ組織AQAP。イエメン内戦はこの三勢力の戦いで、2年が経過した現在も解決の糸口が見えていない。

「幸福のアラビア」とかつて呼ばれたイエメンは、2015年から内戦状態に陥っています。三つ巴の戦いとなったこの内戦は、2年経った現在も解決の糸口が見つかっていません。

トランプ政権下で加速する攻撃

trump トランプ 大統領

(出典:トランプ氏Facebook)

国内でのテロの拡大を懸念するアメリカは、AQAP殲滅のため、サウジアラビアとともにハーディー大統領の支援を行ってきましたが、

トランプ大統領の代になり、その攻撃は加速しています。

2016年にオバマ政権下で38回実施された空爆は、トランプ大統領になった今年2017年の2月末以降で既に70回を超えたことが明らかになりました。

「第2次世界大戦以降最悪の人道危機」泥沼化するイエメンの国内情勢

2年にわたる内戦は、アメリカ・サウジアラビアなどの諸外国も巻き込んで、

戦闘は最新軍事兵器や自爆テロが入り乱れ、女性や子供など、多数の民間人の死傷者を出す事態となっています。

国連は3月、イエメンで長年問題になってきた子どもの飢餓がこの内戦による政情不安によってさらに加速したことを踏まえ、

イエメンについて「第2次世界大戦以降最悪の人道危機に直面している」として警鐘を鳴らしました。

イエメン 空爆

大統領軍の車両自爆テロによって亡くなった少年。マリブ県にて。(Photo from Twitter[@HussainBukhaiti])

イエメン 空爆

1月のサアダ県にて。アメリカ・サウジアラビア連合の空爆によって買い物中の民間人が亡くなった。(Photo from Twitter[@HussainBukhaiti])

イエメン 空爆

反大統領派幹部の葬儀を狙ったアメリカ・サウジアラビア連合の空爆。建物は全壊している。(Photo from Twitter[@HussainBukhaiti])

イエメン 空爆

空爆を受けた葬儀場にて。男性が亡くなった自身の母親を抱えている。(Photo from Twitter[@HussainBukhaiti])

イエメン 空爆

葬儀場を狙った空爆は、子どもを含む民間人110名が亡くなり、この2年間の内戦で最悪の死者数となった。(Photo from Twitter[@HussainBukhaiti])

国内で高まるデモの機運

イエメン デモ

内戦から2年目となった2017年3月26日には、首都サナアに10万人以上が集まった。(Photo from Twitter[@HussainBukhaiti])

内戦から2年目となった2017年3月26日には、首都サナアに10万人以上が集まり、反戦を訴えました。

国内では、戦争に軍事介入したアメリカやサウジアラビアへの反発が強く、SNS「Twitter」でもアメリカやサウジアラビアを糾弾する声が多くみられます。

国連によると、イエメン国内の内戦は今年1月時点で死者1万人を超え、内戦はいまだに解決の糸口が見つからず、混とんとした情勢が続いています。

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