中欧、東欧諸国はトランプをどう見ているのか?―ウクライナ編

   

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現在、ほとんどの国がトランプ政権の行く末を不安視している。

その中で、最も不安な思いでアメリカを見つめているのはウクライナではないだろうか。

現在も、ウクライナ東部やクリミア半島をめぐってロシアと激しく対立している。

オバマ政権はロシアを厳しく批判したが、トランプ政権はどのように対処するのか...ウクライナのトランプ政権に対する思いをまとめてみた。

トランプ政権の影響?ウクライナ東部の戦闘激化

ドネツクでの紛争

膠着状態が続いていたウクライナ東部で新たな変化が起きている。その”変化”とは平和ではなく戦闘の激化だ。

1月29日から30日にかけて、ウクライナ東部を実行支配している「ドネツク人民共和国」とウクライナ軍との間で激しい戦闘があった。

この戦闘では数十人が死亡し「ドネツク人民共和国」領内では停電が発生している。

現在、ウクライナは厳しい冬の季節だ。そのため、停電している地区は暖を取る方法がなく、人道的な危機が高まっている。

この戦闘は、いつ、どこで、誰が起こしたものかはっきりしていない。ただ、トランプ氏が大統領に就任してから発生したので、地元住民はトランプ大統領との関連性を疑っている。

奇しくも新たな戦闘はロシアのプーチン大統領とトランプ大統領との電話会談の翌日に起こった。

もちろん、トランプ大統領が直接、戦闘に関わってはいない。ただ、どちらかの勢力がトランプ大統領の外交姿勢を利用、もしくはトランプ大統領を試そうとしているのだろう。

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取り敢えず、トランプ大統領とは話したが...

2月18日、ポロシェンコ大統領とアメリカのペンス副大統領が会談した。ペンス副大統領はクリミア半島を取り戻すウクライナの姿勢を支援する、と述べた。

トランプ大統領はロシアとの関係改善を強く望んでいる。また、選挙期間中はロシアによるクリミア半島の”占領”を認めるような発言もあった。

それだけに、ウクライナ政府はトランプ大統領の動きにやきもきしている。

2月4日(日本時間5日朝)、ウクライナのポロシェンコ大統領はトランプ大統領と電話会談を行った。

この中でトランプ大統領はウクライナ、ロシア両国への支援を表明。また、関係者とも協力していくことを言明した。

また、トランプ大統領はリトアニアのグリバウスカイテ大統領への書簡の中で、ウクライナの領土の一体性への支持を示唆した。

また、ウクライナの領土保全を支持するグリバウスカイテ大統領の姿勢も支持した。

一見すると、トランプ大統領はウクライナの味方についているように感じる。しかし、明確なロシアへの批判は今までのところ見られない。

ウクライナ政府としては、トランプ大統領と直接会って、ウクライナ問題に対する姿勢を確認したいことだろう。

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1987年生まれ。神戸市出身。神戸大学大学院国際文化学研究科修了(国際関係・比較政治論コース)。専門はユーゴスラビアといった中東欧の政治・国際関係。
民間企業に勤務後、3ヶ月間の中東欧でのバックパッカー体験を経て、2016年より独立。『Compathy Magazine』『TRIP’S』など複数のメディアで活躍中。

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