もうすぐお正月!南国・ベトナムの旧正月「テト(Tết)」の行事ってどんなもの?

   

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こんにちは!政治プレス新聞社インターン・東北大学大学院のLinh Nguyen(リン・グエン)です。

そろそろ日本ではお正月ですね。おせちやしめ飾り、日本の美しいお正月を見るととてもワクワクします。

私の故郷・ベトナムではお正月は「テト(Tết)」といい、旧正月に従って2月にお祝いをします。ちょうど中国や韓国と同じですね。

今日は私からこのベトナムの旧正月「テト」について皆さんにシェアしたいと思います。

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1.ベトナムのお正月の帰省

ベトナム テト 正月

テトの帰省の様子。家族が一堂に集う(出典:Ly Hai Minh Ha's Facebook)

日本と同様に、ベトナムでも首都のハノイや南部のホーチミン市など、大きな街に出て働いている人が多いです。でも、この新年を祝うお休みには、自分の家族を伴って自分の地元に必ず帰ります。

テト前の最後の日(日本で言う「大晦日」でしょうか)、帰省する人は家を掃除してキンカンの木とお花を飾ります。

お花は北部と南部によって違っていて、北部では赤色の花、南部では黄色の花を飾ります。また、テトの日の食べ物の買い物や準備に大忙しです。

「バイン・チュン(bánh chưng)」と呼ばれるちまきや、「ジオ・チャ(giò chả)」というソーセージ、

おこわの「ソーイ(xôi)」、みんな大好き鶏肉をゆでた鶏肉の「チット・ガー・ルオック(thịt gà luộc)」など多種多様な料理が各家庭で準備されます。

ベトナムのお正月のごちそう。左から「バイン・チュン(bánh chưng)」「 チット・ガー・ルオック(thịt gà luộc)」

ベトナムのお正月のごちそう。左から「バイン・チュン(bánh chưng)」「 チット・ガー・ルオック(thịt gà luộc)」(出典:Vũ Hoàng Hà's Facebook)

2.ゆったりできる親戚や友達に会うひととき

ベトナム テト 正月

年始の挨拶で親戚や友人を迎える時のお茶菓子「ムット・テト」。これを食べながらおしゃべりをかわす。(出典:Nhung Đặng's Facebook)

テトの3日間では、ベトナムの人は自分の親戚や友人に会いに行き、「その年1年幸運がありますように」と挨拶を交わします。

この新年の挨拶は、親せきや友人といったなかなか会えない人との親交を温めるのに役割を持っています。

あいさつに来た人と、来てもらった人がその家でお茶や「ムット・テト(mut tet)」といったフルーツやお菓子を楽しみ、おしゃべりを交わします。

3.元日のお参り

ベトナム テト 正月

元旦のお参り。お香を焚いて、その年の繁栄と幸せを願う。

ベトナムの人のほとんどは無宗教なのですが、それでもテトの元日にはお寺やパゴダ(仏塔)には必ずお参りに行きます。

このお参りのことを、ベトナム語では「レ・チュア(lễ chùa)」と言います。

「レ(lễ)」はベトナム語で「尊敬を示す」という意味で、「チュア(chùa)」は「お寺」という意味です。

「レ・チュア(lễ chùa)」はただ単に「お寺に行く」というだけではなく、「お釈迦さまやお寺の神様に敬意を示す」という意味が込められているんです。

ベトナムの人はどんなに忙しくても、テトの陽気な空気の中、家族や身近な人の新年の健康や幸運・商売繁盛を願って、お香を焚きます。

お参りに出ることそれ自体も、ベトナムの人にとっては新春の楽しみの一つです。

神聖な場所に自分自身の身を置いて、お花やお香の焚ける気持ちいい匂いを吸い込んで、お寺の庭園の景観を見ると、前の年のストレスや心配事がきれいさっぱりなくなってしまうのです。

4.ベトナムのお年玉

ベトナム テト 正月

ベトナムのお年玉「リー・シー(lì xì)」。1年のその子の健康を願って渡される。(出典:Anh Vương's Facebook)

ベトナムでも日本と同様に、新年に子どもたちにお年玉を渡します。

このお年玉は「リー・シー(lì xì)」と言って、新しい年にその子に幸運をもたらされるようにと少額のお金が入っています。

この「リー・シー」を配る習慣は伝統的なもので、子どもたちがたくさん勉強するように、この1年が素晴らしいものになるようにと願いを込めて、

真っ赤な装飾の封筒に「たくさん食べて、大きくなるんだよ」といったメッセージを書きつけて手渡します。

お金だけではなく、この真っ赤な封筒にも一定の意味合いがあります。子どもたちが金額の違いでケンカをしないように、この赤い封筒は目隠しにもなっているんです。

この赤色はベトナムのお祭りでは最もよく見られる色で、アジアの信仰では「繁栄」「幸運」を意味しています。

子どもから両親、祖父母に渡すことも

またこのお年玉は「思いもかけない幸運」の象徴でもあります。

「リー・シー」を一つでも多くあげたりもらったりすると、そのやり取りの数の分だけその人に思いもかけない幸運がもたらされると、ベトナムでは考えられています。

だから最近のベトナムでは、子どもたちが自立したら、この「リー・シー」を自分の両親や祖父母にも渡すようになりつつあります。

大切な家族に幸運と、健康と、繁栄があるようにと願いを込めて、子どもたちも自分の両親や祖父母へこのお金を手渡しします。

まとめ

いかがでしたか?ベトナムのお正月、日本のお正月と似ているところもあり、違う点もたくさんあります。

1年の始まりに家族の繁栄や健康を願っている点ではベトナムも日本も同じ気持ちなのかもしれませんね。

今年も残すところ僅かとなりましたが、日本の皆さんも、よいお年をお迎えください!

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Nguyen Thi Thuy Linh (グエン・リン)
グエン リン。1992年生まれ。ベトナム北部ハナム省フーリー出身。東北大学大学院経済学研究科在学中。専攻はビッグデータなどのビジネス統計。現在政治プレス新聞社でインターンシップ中(開発担当)。

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