ファミかばん、QUEENS COURT…『べっぴんさん』を育んだ上質を愛する神戸ファッションの特徴

      2016/10/12

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NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」

3日(月)からスタートしたNHKの連続テレビ小説『べっぴんさん』。

初回視聴率21.6%と朝ドラ8作連続20%超えを記録するなど好調な滑り出しだ。

モデルとなった坂野惇子の創業したファミリアの衣料品は、「愛情品質」を考えたものづくりで、

機能的で良質なあかちゃん肌着や、おむつ等を考案し、日本のベビー子ども服業界に大きな革命をもたらした。

また日本で初めて、子ども用品だけを扱ったデパートを銀座にオープンする等、ファミリアを子ども服業界の代表的企業に育てた。

そこには神戸のファッションの「べっぴん」=「普通の品物とは違う」「特別によい品物」を愛する文化が根付いている。

今回はそんなファミリアの成長の背景となった上質を語りつぐ神戸のファッション文化の特徴についてお伝えしよう。

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神戸のファッション文化の特徴

(1)神戸港が育てた「ハイカラ」文化

神戸は、明治期初頭の開港以来、国際貿易港の後背地としていちはやく西洋文化を取り入れ発展してきた歴史と、

商都大阪のベッドタウンとして発展してきた歴史の二重の歴史から成る。

昭和初期~:神戸から世界に羽ばたいた日本の真珠

山本通(=パールストリート)には今も真珠関連企業が残る(出典:http://colocal.jp/)

山本通(=パールストリート)には今も真珠関連企業が残る(出典:http://colocal.jp/)

昭和初期に誕生した真珠養殖産業。有名な三重県や四国、九州などで盛んに行われていた。

しかしながら当時は高級だった真珠は国内ではなかなか人気が広まらず、アメリカやヨーロッパへの輸出が中心。

それらの地域から最も近かった輸出港が神戸だった。日本中の真珠が集まる神戸の山本通は別名「パールストリート」とも呼ばれ、

一時はたくさんの真珠を持って坂道を歩くバイヤーの姿も見られた。

大正初期~昭和初期:大阪からの大手百貨店の進出

百貨店が進出して間もない当時の元町の風景。(出典:http://motomachi-1.com/)

百貨店が進出して間もない当時の元町の風景。(出典:http://motomachi-1.com/)

現在の大丸(大正2年)、そごう(昭和8年)、三越(大正15年)、高島屋と言った大阪に軸足を置く大手百貨店が神戸に進出し、

洋服も日本人に合うように独自の進化を遂げ、現在の神戸ファッションを形成する礎となった。

(2)上質なものを求め、親子2代・3代にわたる付き合いをする

神戸系ファッションの伝統的な特徴として、高い技術を持つ職人によって仕立てられた上質な製品を愛するという特徴がある。

そしてそのような職人が大正初期頃から元町周辺に店を構え、親子2代以上に渡って付き合いを続ける住民も存在してきた。

明治2年:はじめての洋服~神戸のオーダーメイドの歴史

現在も神戸市民に愛されるオーダーメイド店「柴田音吉洋服店」(出典:http://www.otokichi-kobe.co.jp/)

現在も神戸市民に愛されるオーダーメイド店「柴田音吉洋服店」(出典:http://www.otokichi-kobe.co.jp/)

明治2年にイギリス人カペルが居留地16番に洋服店を開店したのがはじまりとされている。卓越したデザインと技術に敬意を表して『神戸洋服』と称された。

その後明治16年には「柴田音吉洋服店」の創業者・柴田音吉が、カペル氏の流れをくむ日本人最初の注文紳士服を手がけた。その後もオーダーメイドの文化が根付いている。

次ページ:女性たちをエレガントに輝かせる「神戸系」ファッション

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