ベトナム人ヤギ窃盗解体事件【事件の真相】

      2016/10/14

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生きたヤギを窃盗し殺し、食べた

事件が発生したのは2014年。ベトナム国籍のブイ・バン・ビ被告(22)と、レ・テ・ロック被告(30)らは仲間と共謀し同年の8月夜、岐阜県内の公園に侵入し、同岐阜大が研究用に飼育していたヤギ2匹を窃盗し、その後解体し食べた。

公判では検察側が「身勝手な犯行で情状の余地はない。」などと厳刑を求めたが2015年2月、岐阜地裁は「懲役2年、執行猶予3年」の有罪判決を二人に言い渡した。

急増するベトナム人刑法犯

警察庁によると、年々取り締まりの強化などにより低下を続ける外国人刑法犯の検挙率の中、ベトナム国籍の比率では、逆にH21年と比べH26年では65%の増加を示し、深刻な治安問題の一つとなっている。

来日外国人犯罪の検挙状況_警察庁H26(27発行)

来日外国人犯罪の検挙状況_警察庁H26(27発行)

特徴的な国民性 凶悪犯罪は少なく窃盗が88%多くが万引き

同じく同白書(『来日外国人犯罪の検挙状況(H26)』)によると、ベトナム人による刑法犯の検挙件数の約88%は窃盗で、窃盗の約82%は万引きであり、凶悪犯、組織犯の目立つ中国・ブラジルと比べるとその国民性が明らかになる。

「多くのベトナム人はお人よしで小心者」という国民性だ。多くの日本人がベトナム人=親日で人懐っこい、というイメージを持つのはこういったところにも表れているかもしれない。

それでは果たして、岐阜の事件のベトナム人たちは本当に悪意に満ちた「酌量の余地のない」ほどの反社会的な人間たちだったのだろうか。

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150万円の借金を背負ったまま、返済と過酷な低賃金労働に

公判が続くにつれて、彼らベトナム人たちの過酷な滞在状況が明らかになってきた。

共同通信の2015/2/28の記事によると

供述などによると、ロック被告は2013年3月、長野県の農業会社の技能実習生として来日した。運転手だったベトナムでの月給は日本円で約1万6千円。苦しい暮らしが続く中、「月給20万~30万円、1日8時間で週5日勤務」と日本での仕事を紹介された。

「一生懸命働いて仕送りしたい」。希望を胸に日本の土を踏んだが、謝罪文によると、仕事は午前6時から翌日の午前2時までの20時間労働の日も少なくなかった。昼間はトマトの栽培や収穫作業、夜はトマトのパック詰めやシール貼りをした。(共同通信 2015/2/28)

と、加害者達の過酷な労働環境が触れられている。増加するベトナム人実習生の背景には、急増する仲介業者の「甘い言葉」で誘い込まれ、過酷な環境で酷使されるベトナム人技能実習生たちの姿が浮かび上がる。

日越間の良好な関係の維持と、国内の治安の改善のためにも、安易な仲介業者を介した技能実習生の酷使という構造の改善がますます望まれる状況である。

ヤギ鍋ヤギ焼き肉

一部報道では加害者達は、仲間の誕生パーティ開き、公園でビールなどを飲み開放的な気分になったところ、うち一人が「ヤギでも食べたいね」と探しに行ったとも言われている。

異国での過酷な労働状況と、半ばだまされて連れ、多額の借金に絶望的になっていたところに、故郷のベトナム料理ヤギ鍋(Lau De)の味を懐かしみ、彼らは犯行に及んだのかもしれない。

許すことのできない窃盗、動物への加害事件ではあるものの、多くのことを考えさせられる事件と言えるかもしれない。

ヤギ鍋を楽しむホーチミン市民(ベトナム)

ヤギ鍋を楽しむホーチミン市民(ベトナム)

ヤギ鍋(lau De)は焼き肉と一緒に楽しむ

ヤギ鍋(lau De)は焼き肉と一緒に楽しむ

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