「地球市民講座」~教育の大切さについて考える~

   

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「地球市民講座」~教育の大切さについて考える~

仙台観光国際協会(SenTIA)主催「地球市民講座」が6月3日、仙台国際センターで開催された。

約20名が参加し、参加者らは「世界一大きな授業」と題したワークショップで世界の教育の現状を知り、教育の大切さについて考えた。

今回の参加者の半数は中国、韓国、モンゴル、ネパール、マレーシアら出身の留学生。

講座の初めに行われた自己紹介やゲームでは、各国の文化の違いが垣間見え、参加者らは異文化交流を楽しんだ。

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「地球市民講座」とは?

「地球市民講座」は、次世代を担うおよそ18~35歳の方を対象に、地球に暮らす一員として、身近な事柄から地球規模の課題まで幅広く考えようというもの。

毎回異なるテーマに応じて、様々な考えを持つ人々と交流し、より良い社会づくりのために私たちができることを考える。

この講座は、8年ほど前から形を変えつつも続いてきた。

今年は全3回にわたって開催され、第一回目のテーマは「世界一大きな授業」

今回の講座には、講師としてNPO法人IVYの阿部眞理子さん、IVYユースの船岡さん、長岡さんが参加した。

同団体は山形県に本部を置き、シリア難民・イラク国内避難民に教育支援を行うなどの国際協力活動を行っている。

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SDGsとは?

講師の阿部さんは、2016年に発効された「持続可能な開発目標(SDGs)」(※)の目標4として、

すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

があげられていることを紹介した。

(※)「持続可能な開発目標(SDGs)」

「持続可能な開発目標(SDGs)」は、世界の首脳陣が2015年9月の国連サミットで採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に盛り込まれた17の目標である。

各国は今後15年間、すべての国々に普遍的に適用される、これら新たな目標に基づき、誰も置き去りにしないことを確保しながら、教育や健康、雇用機会といった幅広い社会的なニーズに取り組み、あらゆる形態の貧困に終止符を打つよう努める。(国際連合広報センターHPより)

そこで、世界には十分に教育を受けることのできない子供たちがたくさんいるという世界の現状を知ったうえで、「SDGs」が実現されるには何が必要かどのような課題があるかを参加者で議論した。

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教育と平和の関連性

参加者らは1組3名のグループを作り、世界で起きていることで自分が最も関心のある問題についてお互いに発表し合った。

環境問題や人権問題などの意見が出される中、今の世界の状況を反映してか、紛争やテロなど安全面について関心があると答えた参加者が多くみられた。

講師の阿部さんによると、戦争や紛争のない状況なしには、教育問題は解決できない

「2011年にシリアで発生した内戦から6年。

2013年にIVYがシリア難民支援を行うようになって今年で4年。

内戦が始まってから6年間、全く教育を受けることができていない人たちがいる。

必要な教育を受けられなかったことで、大人になってどのような影響があるか想像してみてほしい

一度紛争が起きてしまうと当然生きることが最優先となり、教育はどうしても後回しにされてしまう

このように、平和なしに、質の高い教育を目指すことは難しい
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誰一人取りこぼさず、すべての人に質の高い教育を

また、参加者らは「SDGs」「すべての人々に」という目標を掲げているという点に着目し、様々なケースの中で「あってもいい違いとあってはいけない違い」について議論した。

「盲学校がある国に暮らしているために学校に通える全盲の子供と、盲学校のない国に暮らしているために学校に通うことのできない全盲の子供」や、

「教育や地域活動、災害時の避難場所として利用される日本の学校と、軍の拠点として利用されるアフガニスタンの学校」などについて、

障害の有無で「教育を受けることのできる権利」を侵害してはいけないのではないかという意見や、

学校は本来どういう役割を果たす場所なのか、それぞれの国の事情が異なる中では答えを出すのは難しい、という意見が出された。

講師の阿部さんは、

「それぞれの国や世代で状況が異なる中で、誰一人取りこぼさず、すべての人が質の高い教育を受けられるようにするという目標達成のためには、今日のような議論の積み重ねが必要。このような議論の機会を今後も作っていきたい」

と語った。

主催の仙台観光国際協会・鶴巻さんは、

「それぞれ異なる事情を抱える中で、決めつけや思い込みはいけない。改めて今日議論したことを周囲の人と共有して話してもらえたら」

と語った。

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「地球市民講座」は全3回開催される。

第二回:6月16日(金)18時30分~ 「ネパール・ベトナムについて知ろう」

第三回:7月1日(土)13時30分~ ワークショップ「読めないお知らせ」

両回とも地下鉄東西線国際センター駅2階にて開催される。

参加希望者は事前に申し込みが必要。

問い合わせは仙台観光国際協会(SenTIA)国際化事業部(TEL:022-268-6260)まで(詳細はこちら)。

 

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