人口約6,000人の飯舘村の選挙がちょっとだけ長い、たったひとつの理由。

   

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任期満了に伴う福島県飯舘村長選は6日、告示され、

ともに無所属で、6選を目指す現職の菅野典雄氏と、元村議で新人の佐藤八郎氏が届け出を行った。

飯舘村は東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が、帰還困難区域を除いて来年3月末に解除される予定。

菅野氏は「復興を停滞させない」と訴え、佐藤氏は「村民主体の村づくり」を掲げる。

投票は16日で即日開票される。9月1日現在の有権者は5,268人。

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飯舘村について

(出典:飯舘村HP)

(出典:飯舘村HP)

飯舘村(いいたてむら)は、福島県浜通りの北西部に位置し、相馬郡に属する村。戦後、大舘村と飯曽村が合併し成立した。

人口は2016年8月31日現在で6,174人と、小さな村だ。

「日本で最も美しい村」連合に2010年に加盟し、日本の原風景が残るまちを公言していた。

東日本大震災以降は、村の全域が放射線量が年間積算20ミリシーベルトに達するおそれがあるとする「計画的避難区域」に指定されている。

人口の0.6%しか住んでいない飯舘村 住民のほとんどが不在者投票

現在村に住む住民は47人。その他の住民約6,000人は30都道府県を含めた村外で避難生活を送っている。

16日に即日開票となる今回の飯舘村長選。首長選は、選挙期間が5日間か7日間になるのが通例だが、本日6日に告示となる飯舘村長選は10日間と異例の長さだ。

未だ避難生活を送る約6,000人の住民は不在者投票などの制度を利用しての投票が多くなるとみられ、そちらの対応に時間を割いているとみられる。

飯舘村の現在の風景

移住制限区域に指定され無人と化した飯舘村。急な制限区域指定に間に合わず、村内に取り残される犬や猫といったペットも問題になった。

多くのペットが元の飼い主と再会したり、あるいは里親に出されたり、保護施設に預けられたりしながらも、

2015年時点で、村内に残り暮らしている犬や猫は600匹以上と言われている(原発避難区域 残されたペットは今|NHK ONLINE)。

現在は動物愛護のNPOが中心に給餌や・給水、衰弱している個体の保護が行われている。

飯舘村の今後の課題

(1)除染

来年3月末に避難指示が解除となる飯舘村。

飯舘村の村域の約7割を占めているのは森林だ。

しかしながら環境省では次のような規定に基づき住居等近隣における除染を優先的に行うとして、住民は放射線への不安をつのらせている。

人の健康の保護の観点から必要である地域について優先的に除染を行うという基本的な方針の下、

住居、農用地等に隣接する森林については、林縁から約20mの範囲について除染を行っています。

具体的には、落ち葉等の堆積有機物の除去を中心に除染を行います。

(除染は、住居等近隣における除染を優先的に行います|環境省 除染情報サイト)

森林の放射能汚染による地元農業・畜産業への影響や、山菜取りに山奥に入った住民の被ばくなどが可能性として懸念される。

環境省は同サイトで住居等近隣の除染を行った後に、ほだ場(作物の栽培等を行う場所)、最後に森林全体の管理を行うとしている。

(2)中間貯蔵施設の確保

また、中間貯蔵施設の確保も大きな懸念点だ。

除染作業自体は今年中に終了する見通しであるものの、汚染土などを詰めたフレコンバッグを一時保管する仮置き場を十分確保できず、

その移送先である中間貯蔵施設建設の見通しも立っていない。そのため、村内の農地にフレコンバッグが山積みにされた状態になっている。

避難解除に活気を取り戻す地域 次のリーダーは村をどう導くのか

しかしながら、暗い話ばかりではない。来年3月末に避難解除になった飯舘村には、徐々に活気が戻ってきている。

今年7月には福島市飯野町に移されていた役場機能が村内に戻り、本格的な業務が再開した。

また9月には村の診療所が再開。来春の帰還に向け、準備宿泊を始めた住民らの健康を支える。

12年ぶりの選挙で選ばれるリーダーは、今後の4年間どのように飯舘村を導いていくのだろうか。各候補の主張に注視がなされる。

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