【2016沖縄県議選・情勢予想】定数11に対し18人が立候補 激戦必至の那覇・南部離島区 与党系候補(13)那覇市・南部離島選挙区(定数:11)

      2016/06/08

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沖縄県議選 那覇・南部離島市選挙区

6月5日投開票(5月27日告示)まで1カ月に迫った2016年の沖縄県議選。現在、13選挙区(定数:48)に70人が立候補を表明しています。前回2012年の選挙に立候補した63人を上回る数字です。

現在の知事・翁長雄志知事にとって初めて迎える県議選。今回の県議選は(1)県知事の県政の審判、また(2)夏の沖縄選挙区の参院選の前哨戦とも位置付けられ、県内の各選挙区で政治活動が本格化しています。

政治プレス新聞社では沖縄県議選の各選挙区の候補者の情勢予想をお届けします。第13回目は那覇・南部離島選挙区(定数:11)を紹介します。

那覇・南部離島選挙区

【選挙区再編の経緯】

「那覇・南部離島選挙区」は、2015年6月の沖縄県議会において再編が決まった新しい区割りで、今回の選挙から適用となります。前回選挙まで適用されていた「島尻郡区」を南部離島7町村(座間味、渡嘉敷、久米島、粟国、渡名喜、北大東、南大東)と与那原、南風原、八重瀬の3町に分け、南部離島を「那覇市区」に編入し、3町と「南城市区」を合区したものです。
定数は「那覇市・南部離島区」が旧「那覇市区」と同じ11人、「島尻・南城市区」が旧「島尻郡区」の3人と旧「南城市区」の1人を足した4人となりました。

選挙区の再編に当たっては、南部離島7町村は交通アクセスや生活圏の面から那覇市との関係が深く、7町村から那覇市区との合区の要望があったことと、選挙に地域の多様な意見を反映させるために南城市区の1人区解消が求められていたことが考慮されました。

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① 那覇市

沖縄本島南部に位置する那覇市は、沖縄県の政治・経済・文化の中心かつ県内では人口最大の都市(約32万人)であり、また国際空港である那覇空港や、県外や周辺離島とを結ぶ那覇港を擁することから沖縄県の玄関口としての役割も担っています。
市の中心部を通る「国際通り」、世界遺産群に登録されている「首里城」などには、県内外から多くの観光客が集まります。

2016沖縄県議選 那覇市・南部離島選挙区

那覇市にある「首里城」
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%96%E9%87%8C%E5%9F%8E)

② 南部離島7町村(座間味、渡嘉敷、久米島、粟国、渡名喜、北大東、南大東)

南部離島7町村は、沖縄本島から距離の長短はあるものの、フェリーや航空機など交通インフラ網が整備され、沖縄本島からのアクセスも容易となっています。それぞれの島に特色があり、いずれも豊かな自然を活かした観光地として人気が高まっています。

2016沖縄県議選 那覇市・南部離島選挙区

渡嘉敷島の砂浜、透明度の高い海が広がる。
(出典:http://www.tabirai.net/sightseeing/tatsujin/0000361.aspx)

沖縄と海兵隊 駐留の歴史的展開

那覇市・南部離島選挙区。その課題とは?

那覇市では、都市化に伴って周辺自治体のベッドタウン化が進み、那覇市を中心市とする那覇都市圏の人口は約80万人で、周辺自治体を含めた人口増加も著しく、国内でも有数の人口集中地区となっています。沖縄県内でも、地方の人口減少が問題となっている中で、那覇市周辺への一極集中は今後も更に進むと見られています。

また、離島7町村では、長年にわたって離島振興策が講じられてきたものの、進学・就職などで若年層が本島・本土に移住することによる人口減少、高齢化の問題、医療機関の不足など、未だ様々な問題を抱えています。

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那覇市・南部離島選挙区-予想される与党系候補者一覧

(1)狩俣信子(かりまたのぶこ)候補(社民・現職)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

狩俣信子(かりまたのぶこ)候補
(出典:http://www2.pref.okinawa.jp/oki/meibo.nsf/doc/95B1A91FB8B15D6749257A25003051D9?OpenDocument)

会派:社民党
履歴:現職
年齢:74

1941年那覇市松下町に生まれる。那覇高校を卒業後、琉球大学法政学科卒業(15期)、琉球大学大学院修士課程修了(憲法専攻)。28年間教員を努め、高教組委員長・「てぃるる」初代館長を経て、那覇市議会議員。2003年から2008年まで沖縄県議会議員。前回県議選(2012年)で返り咲き。社民党沖縄県連副委員長。

(2)サキ山嗣幸(さきやましこう)候補(社民・現職)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

サキ山嗣幸候補
(出典:https://japandietdb.net/members/1395)

会派:社民党
履歴:現職
年齢:68

沖縄水産高等学校卒業(17期)、国際大学(現沖縄国際大学)国文学科中退。那覇市職労委員長、自治労県本部副委員長、沖縄平和運動センター議長(現顧問)などを歴任し、1992年から那覇市会議員を5期務めました。2007年に社民党沖縄県連副委員長に就任、2008年の県議選で初当選し、現在2期目。県議会運営委員長。
自公に追い風が吹く中での前回県議選(2012年)では最下位当選のサキ山候補。翁長県政を支える立場から、出身母体である那覇市職労、また前回市長選(2014)で戦後最多得票を得て圧勝した城間幹子那覇市長などの支援を受け、3期目を狙います。

 

(3)とぐち修候補(共産・現職)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

とぐち修候補
(出典:http://www2.pref.okinawa.jp/oki/meibo.nsf/doc/D34CD187036C6E5A492575BC001E67B1?OpenDocument)

会派:共産党
履歴:現職
年齢:63
那覇市立城西小学校、首里中学校、沖縄県立浦添高校、沖縄国際大学法学部法学科卒。民青同盟那覇地区委員長を経たのち、1997年から那覇市議(3期)、2008年には県議選で初当選。現在、2期目を務めます。翁長県政を支持する与党の立場から、辺野古新基地建設反対などを強く訴えます。日本共産党沖縄県議団幹事長(会派代表)。

(4)比嘉みずき候補(共産・現職)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

比嘉みずき候補
(出典:http://higamizuki.ti-da.net/)

会派:共産党
履歴:現職
年齢:41

那覇市古波蔵生まれ。神原中学校、那覇高校、沖縄大学法経学部卒。沖縄協同病院勤務を経て、2005年から那覇市議会議員を3期務め、2014年の沖縄県議会の補欠選挙で初当選。

(5)比嘉京子候補(社大・現職)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

ひが京子候補
(出典:http://www2.pref.okinawa.jp/oki/meibo.nsf/doc/27850DD66F5E58DE492575BC001E67AD?OpenDocument)

会派:沖縄社会大衆党
履歴:現職
年齢:65

石垣市生まれ。琉球大学大学院農学研究科修士課程修了(農学修士)ののち、沖縄女子短期大学などで保育士・幼稚園教諭の養成。県立浦添看護学校、沖縄看護専門学校などで看護師の養成、沖縄福祉保育専門学校、沖縄リハビリテーション学院で介護士の養成、琉球大学、愛媛女子短期大学で栄養士の養成など、人材育成に注力。那覇市議を2期務め、現在は沖縄県議として3期目。翁長県政を支援し、医療、教育、子育てなどの問題に取り組んでいます。

(6)清水マオ候補(民進・新人)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

清水マオ候補
(出典:https://www.dpj.or.jp/member/3920)

会派:民進党
履歴:新人
年齢:35

久米島町、那覇市小禄で幼少時代を過ごす。首里中学校、開邦高校、同志社大法学部、同大学院法学研究科博士前期課程修了(政治学修士)。2005年から「NPO法人 沖縄平和協力センター」事務局長 兼 研究員。2008年の那覇市議会議員補欠選挙で初当選し、3期務めました。今回の選挙で県議選に初挑戦。民進党沖縄県連幹事長・政調会長。基地問題に対しては、辺野古新基地建設反対、県外・国外移設を求めるスタンスをとっています。

(7)なかまつ寛候補(無所属・新人)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

なかまつ寛候補
(出典:http://www.gikai.city.naha.okinawa.jp/member/index33-36.html)

会派:無所属
履歴:新人
年齢:53

沖縄大學法経学部卒。2008年那覇市議会議員補欠選挙に初当選し、現在3期目。2014年の県知事選では、那覇市議会内の会
派である「自民党新風会」(当時)として、当時那覇市長を務めていた翁長雄志氏に出馬要請したことで自民党県連から除名処分を受けましたが(新風会に所属していた市議12人が自民党から除名若しくは離党した)、今も「辺野古新基地建設反対」、翁長知事を支持する姿勢は変わりません。今回、県議選への初挑戦となりますが、翁長知事の支援を受けながら初当選を目指します。

(8)山城せいじ候補(無所属・新人)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

山城せいじ候補
(出典:http://www.gikai.city.naha.okinawa.jp/member/index33-36.html)

会派:無所属
履歴:新人
年齢:53

那覇市泊出身。那覇高校卒。2009年に那覇市議に初当選し現在2期目。山城候補も、なかまつ候補と同様、2014年の県知事選で翁長氏に出馬要請を行い、自民党県連から除名処分を受けた「自民党新風会」(当時)のメンバーの1人。スタンスはなかまつ候補と同じく、翁長知事を支持する与党的立場。辺野古新基地反対のほか、県全体の経済振興、子どもの貧困対策、県と那覇の連携による市街地活性化などを掲げます。辺野古への新基地建設阻止を目的とした「辺野古基金」の事務局長も務めます。

(9)やまざと昌輝(まさてる)候補(無所属・新人)

2016沖縄県議選 那覇・南部離島選挙区

やまざと昌輝候補
(出典:https://www.facebook.com/yamazato.masateru/)

会派:無所属
履歴:新人
年齢:68

久米島町仲地出身。久米島高卒。2007年に町議に初当選し2015年まで2期の任期中に議長も務めた。翁長県政に対しては与党的立場から、県議選での初当選を目指します。沖縄県離島振興市町村議会議長会会長などを歴任、離島振興に取り組んできました。「離島代表」「島の想いを県政へ」を掲げ、地元・久米島と那覇市内を回ります。

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各候補者の論評

翁長知事のお膝元での選挙戦 与党会派が更に勢力を伸ばせるか

那覇・南部離島選挙区では、与党会派の現職が5人、中立3人、野党1人(自民現職2人が辞職)と、勢力では与党系の候補が優位に立っています。

翁長知事のお膝元であり、また翁長知事に近い城間幹子氏が市長を務める那覇市では、与党系の各候補、翁長知事との「距離の近さ」を前面に出して、選挙戦を優位に進めたいところ。

那覇市議から県議選に挑戦するなかまつ、山城両候補。2014年の知事選で自民党と軋轢が生まれ党を離れるも、一貫して翁長知事と歩調を合わせてきました。今回、知事のお膝元での選挙戦。知事の支援がもっとも強く反映される候補となりそうです。

自公への追い風が吹いた前回の県議選(2012年)で当時の民主党は、現職が落選するなど苦渋を舐めましたが、今回、民進党として新たに県連幹事長の清水候補を擁立。「辺野古新基地建設反対」を明確に打ち出し、「オール沖縄」の側に立って選挙戦を戦います。

社民現職の2候補も、県連の目標である全員当選に向けて負けられない選挙。翁長県政を支える与党第一党であることを強く訴え、現有維持を目指します。

共産党現職の比嘉みずき候補は、2014年の県議選補選で、翁長知事(当時県知事候補)の支持団体「ひやみかち うまんちゅの会」の推薦を受け、自民の候補に1万票以上の差をつけて当選を勝ち取りました。補選と同日選挙となった知事選では、翁長氏が当選。共産現職のとぐち候補とともに2議席を獲得するため、「オール沖縄」を前面に出し、組織票以外の浮動票の取り込みを図ります。

今回の県議選でも特に注目される那覇・南部離島区。

県議会では野党の自民が新人3人を擁立し、現職も含めた最大4議席を狙う中、「オール沖縄」をバックに戦う与党系の9候補。

当選を勝ち取り、翁長知事の支持基盤を更に拡大、固められるか。力の入る選挙戦が展開されそうです。

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