【2016沖縄県議選・情勢予想】保守分裂、追う革新。三者三様の離島の課題解決。(2)宮古島市選挙区(定数:2)

      2016/05/28

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沖縄県議選・宮古島市選挙区

6月5日投開票(5月27日告示)まで1カ月に迫った2016年の沖縄県議選。現在、13選挙区(定数:48)に70人が立候補を表明しています。前回2012年の選挙に立候補した63人を上回る数字です。
現在の知事・翁長雄志知事にとって初めて迎える県議選。今回の県議選は(1)県知事の県政の審判、また(2)夏の沖縄選挙区の参院選の前哨戦とも位置付けられ、県内の各選挙区で政治活動が本格化しています。政治プレス新聞社では沖縄県議選の各選挙区の候補者の情勢予想をお届けします。第2回目は宮古島市選挙区(定数:2)を紹介します。

宮古島市選挙区

青い海と白い砂浜が特徴的な宮古島市のビーチ。(出典:http://www.city.miyakojima.lg.jp/kanko/index.html)

青い海と白い砂浜が特徴的な宮古島市のビーチ。(出典:http://www.city.miyakojima.lg.jp/kanko/index.html)

宮古島市は、沖縄県宮古列島に位置する島です。2005年に、旧平良市と旧伊良部町・上野村・城辺町・下地町の1市4町が合併して誕生しました。

熱帯雨林気候・温帯湿潤気候と分類される宮古島市の気候は、一年を通して高温多湿です。その気候を生かしたサトウキビ栽培やマンゴーなどの果物の収穫といった農業が盛ん。また、透明度の高い海とサンゴと白い砂浜といった豊かな自然を利用した観光も盛んで、ビーチで海水浴やマリンスポーツを楽しむことができます。

複数の離島を擁する宮古島市の課題とは?

2016沖縄県議選

(出典:http://www.city.miyakojima.lg.jp)

宮古島市は、その地理的特性からいくつかの課題を抱えています。宮古島市が策定する『第1次宮古島市総合計画【後期計画】』から一部を抜粋します。

(1)離島での暮らしやすい環境づくり

離島を有するなどの地理的条件を踏まえ、地域間格差の是正に配慮しながら、暮らしの基盤を強化し、どこに住んでも便利で快適な生活ができる環境づくりを進める必要があります。

(2)離島の経営基盤の脆弱な企業の産業基盤の整備・新興

本市の企業のほとんどが経営基盤の脆弱な中小零細企業であり、極めて厳しい雇用環境にあります。産業基盤の整備、地場産業の振興や新産業の開拓・創出による産業振興を図る必要があります。
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宮古島市選挙区-予想される候補者一覧(五十音順)

(1)嘉手納マナブ候補(無所属・新人)

2016沖縄県議選 嘉手納マナブ候補(無所属・新)

(出典:https://www.facebook.com/profile.php?id=100011814011772)

会派:無所属
履歴:新人
年齢:50
無所属・新人で出馬する嘉手納候補。98年より旧伊良部町議選で初当選し政治家のキャリアをスタート。旧伊良部町議は2期、05年に市議選で当選し2期を務めました。

(2)亀浜レイコ候補(無所属・新人)

2016沖縄県議選 亀浜レイコ候補(無所属・新人)

(出典:http://kamehamareiko.ti-da.net/)

会派:無所属
履歴:新人
年齢:62
無所属・新人で立候補する亀浜レイコ候補。97年に旧平良市議に当選し2期を務め、05年宮古島市議選で当選、現在は3期目を務めます。

(3)ザキミ一幸候補(自民・現)

2016沖縄県議選 ザキミ一幸候補(自民・現)

(出典:http://www2.pref.okinawa.jp/oki/meibo.nsf/doc/0B33C883C3F2172F492575BC001E67C0?OpenDocument)

会派:自由民主党
履歴:現職
年齢:66
平良字西仲宗根出身。沖縄総合事務局に入局。元宮古土地改良区事務局長を務めたのちに、08年県議選で初当選。現在2期目を務めます。

各候補者の論評

割れる保守、足元がぐらつく革新派。参院選、市長選やいかに。

2016沖縄県議選 宮古島市選挙区 候補

宮古島市選挙区の3名の政治情勢は、保守系からは現職・ザキミ候補と新人の嘉手納候補が出馬する。現職のザキミ候補に新人の嘉手納候補が挑む分裂選挙となる保守系。その集票は、今年に控える宮古島市長選への思惑を見越して、複雑なものになるようです。現地の宮古毎日新聞は次のように報じます。

分裂選挙となる保守系だが、選挙後の「しこり回避」を目的に、両候補者に市議を振り分ける戦術で選挙戦に挑むとしている。

保守系の振り分けでは、座喜味氏側に市議7人、嘉手納氏には市議8人が付くほか、下地敏彦市長は座喜味氏側、長濱政治副市長は嘉手納氏側で選挙戦を展開する。
(出典:http://www.miyakomainichi.com/2016/04/88050/

2人の保守系候補者の出馬によって、2分された宮古島市の保守層。今年の宮古島市長選に向けて、下地市長を中心とした調整をし、一方にバランスが偏らない配慮がされています。
革新派にとっては議席を確保するチャンスのように見えるこの状況ですが、革新派の地盤も磐石ではない様子です。革新派も保守派と同じように亀浜候補のほか現市議の國仲氏を擁立する可能性も浮上していましたが、「オール沖縄」を掲げる翁長知事が調整に入る形で協議が進められました。同じく宮古毎日新聞は次のように伝えます。

調整は亀濱氏と國仲氏に絞られ、知事サイドは分裂した選挙ではどちらの候補も応援できないこと。2人が出馬表明している保守系が市議を振り分けて票の調整を図る見込みとなっていることなども含め、議席を死守するためにも一本化は絶対条件として協議を進めた。
(出典:http://www.miyakomainichi.com/2016/04/87298/

亀浜候補の対立候補になるかと見られていた國仲氏は、候補者の可能性は立ち消え、亀浜候補の応援に入ります。

ただ、支持基盤が2分した保守派と、候補者が選挙投票の2か月前に一本化した革新派。夏の参院選、宮古島市の市長選はどのようになるでしょうか。

三者三様の離島の課題解決。「離島力」謳うザキミ候補、教育機関誘致の嘉手納候補、市政奪回の亀浜候補。

定数2を3名が争う今回の宮古島市選挙区での沖縄県議選。目下の課題となる離島政策について、各候補のアプローチはそれぞれ大きく異なっています。現職ではザキミ候補が「離島力を高める」と謳い、人やモノの行き来の低コスト化のために一括交付金の活用や、教育、医療福祉、経済振興などの観点から政策を展開します。新人で保守派の嘉手納候補は、「島でマナブ 世界をマナブ」をキャッチフレーズに、宮古島市への大学・短大の誘致による振興をアピール。新人で革新派の亀浜レイコ候補は、県民の命と暮らしのほかには、平和と地方自治の尊厳を掲げ、保守派が中心を担う宮古島市政奪還を強調。市長選での革新派の政権奪回によって、離島課題の解決をねらいます。全く違うアプローチで宮古島市・沖縄県政にアプローチする3名の候補者の動きに今後も注視する必要がありそうです。

【2016沖縄県議選・情勢予想】各選挙区の情勢予想リンク

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※政治プレス新聞社では、毎週開票速報をお届け。2016沖縄県議選の当選落選結果もいち早くお届けいたします。

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