EU残留派イギリス国会議員ジョー・コックス氏反対派に銃撃凶弾に倒れる

      2016/07/08

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[イギリス]現地時間16日午後、イギリスのEU残留を呼びかけける同国議会下院ジョー・コックス氏(41)が男に銃撃されるなどして殺害された。

現場は英国中部の都市リーズ近郊の図書館で、コックス氏は支援者や市民を相手に集会を開いていたと思われる。現地警察は間も無く52歳の男を逮捕し取り調べを開始した。

イギリス下院ジョー・コックス氏(41)EU残留を訴える活動を精力的におこなっていた

イギリス下院ジョー・コックス氏(41)EU残留を訴える活動を精力的におこなっていた(同氏広報より)

容疑者は「英国第一(ブリテンファースト)!」と叫び2発の発砲ののち刃物で刺したとも

現地メディアによると、男は図書館前にいたコックス氏に対し「ブリテンファースト!(’英国第一)」と叫びながら、拳銃のようなもので2発の発砲をしたのち、刃物で刺し殺害したと報道された。

男は現在取り調べ中で、詳しい動機や背景の解明に当局は全力をあげている。

広がる波紋-離脱派、残留派ともに活動自粛へ

事件を受けて、コックス議員の所属する労働党の首脳は一時、残留の為の活動を自粛する姿勢を明らかにした。ブルームバーグは17日の紙面でこの動きを次のように伝えた。

世論調査で離脱派リードが伝えられる中、労働党は北部の都市で集会を計画。キャメロン首相も英国の海外領土であるジブラルタルでの集会でEU残留を訴える予定だった。しかし今回の事件を受け、これらは全て中止となった。(米ブルームバーグ 6/17)

時事通信社は残留派が16,17日の活動、離脱派が16日の活動を一時自粛する姿勢を示したと報じた上で、コックス氏について

コックス議員は昨年の総選挙で初当選したばかり。シリア難民救援などで活躍し、「期待の新星」(BBC放送)と見られていた。(時事通信6/17)

と伝え、人となりに触れた。

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EU離脱派の右派急先鋒団体「ブリテンファースト」は追悼声明と関与否定に躍起

EU離脱派の急先鋒である、同国右派団体「ブリテンファースト」は、コックス氏を襲った男が同団体のスローガンを叫びながら凶行に及んだことから、団体と事件の関連性の払拭に躍起だ。

コックス氏追悼の声明を配信するブリテンファースト

コックス氏追悼の声明を配信するブリテンファースト

一方、追悼声明に合わせ、同団体は「現場で"ブリテンファースト"などと叫んだ声は聞かなかった」と証言する目撃者の動画を広く配信し、国民投票を来週に控えた繊細な世論に対し、関連性の否定に躍起となっている。

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