ドゥテルテ大統領-政敵レイラデリマ議員麻薬取締法違反で逮捕

   

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フィリピン24日-ドゥテルテ大統領就任後の麻薬取締りの強化により、事実上の超法規的殺人の蔓延へ抗議を続けていたフィリピン自由党上院のレイラ・デ・リマ議員(57)<前法相>が同日朝、上院内で逮捕された。

容疑はアキノ政権において法相を務めていた2011年から2015年、司法を管轄する立場にありながらマニラ首都圏内の複数の刑務所内において、囚人らの麻薬取引を助長する行為に関わったとするもの。

フィリピンではドゥテルテ政権の樹立以来、半年で7,000人以上の市民が超法規的措置により殺人されたと、複数の国際的人権団体でも抗議する声が多く発せられていた。

危険を察知し、上院内に逃げ込んだリマ議員-緊迫の逮捕劇

先週、訴追が公になり逮捕状が出たことを受け、リマ議員の周辺は緊迫していた。AFP通信によると、同通信社記者の目の前で

24日朝に出頭することで当局と合意が成立したと考えたデリマ氏はマニラ市内の自宅に戻った。しかし、デリマ氏逮捕のため警察が自宅に向かっていることが国営テレビで放送されると、同氏はすぐに自宅を離れ安全と考えられた上院議会の建物に逃げ込んでいた。(AFP-Japan Edition2/24)

と「自身の身の危険」を感じ、緊迫した逃走劇を見せたと報じた。ドゥテルテ大統領の警察への超法規的取締りを容認する姿勢から身体的危険を察知しての、上院議会で安全な身柄の拘束を狙ったものとみられる。

<逮捕前支援者に気丈に振舞うリマ議員-動画>

「わたしは決して、沈黙しない」強い意志で対決姿勢を

リマ議員は逮捕に際して報道陣の取材に対し「わたしは決して、沈黙しない」と政権側との対決姿勢を改めて示した。

リマ議員の活動を紹介するSNSでは現地紙の一面で紹介された同氏の逮捕時の写真などを掲載した。それに対し、数千人規模の多くの支援者の反響と励ましが見られた。

レイラデリマ自由党上院議員

レイラデリマ自由党上院議員の逮捕-現地紙一面で報じられた

政権側は今回のリマ議員の訴追と身柄の拘束により、政権と強権的麻薬取締への反対勢力への牽制と見せしめにする狙いがあるとみられる。

ドゥテルテ政権の大胆な政策に対し、国内からの信任が得られるか、また各国からの同問題への理解が得られるかにより、リマ議員をめぐる一連の騒動は政権の今後を占う大きな試金石となる。

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