イケアが調理器具セットを自主回収 相次ぐリコール、今年で7件目

      2016/10/12

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自主回収が発表された「アクートキッチン用品3点セットブラック」(出典:消費者庁HP)

自主回収が発表された「アクートキッチン用品3点セットブラック」(出典:消費者庁HP)

生活雑貨などを販売しているイケア・ジャパンは、自社で開発した調理器具のセットについて、

人体に有害な物質が溶け出すおそれがあるとして国の試験で不適合となったことから、およそ28万セットを回収すると発表した。

回収の対象になるのは平成25年1月から今月までに全国の店舗で販売した「アクートキッチン用品3点セットブラック」の約28万セット。

健康被害の情報は今のところ入っていない。イケア・ジャパンは対象の商品を店舗に持ち込めば代金を払い戻すほか、電話での相談にも応じるとしている。

受付番号:0120-151-870(フリーダイヤル)

鉛・カドミウム含有量過多か 食品衛生法の実験から逆算すると・・・

東京都健康安全研究センターで実施されているプラスチック容器の実験(出典:http://www.tokyo-eiken.go.jp/)

東京都健康安全研究センターで実施されているプラスチック容器の実験(出典:http://www.tokyo-eiken.go.jp/)

読売新聞によると、次のように「製品を高温の酢酸につけ置き」したところ、溶けだした成分の一部が基準値を超えたとする。

6月上旬の厚生労働省によるモニタリング(監視)試験で、食品衛生法の基準に適合していないことが分かった。製品を高温の酢酸につけ置きしたところ、溶け出した成分の一部が基準値を超えたという。

(食品衛生法に不適合、イケアが台所用品自主回収|読売新聞)

この記述から、イケアの食器具に行われた試験は、有害なカドミウム・鉛と重金属及び有機化合物の溶出量(溶け出した量)をチェックする実験とみられる。

例えばカドミウムは体内に蓄積していく性質があり、少量でも毎日摂取していると、やがて骨や関節がもろくなり肺気腫、腎障害、蛋白尿といった病気を引き起こす。

毎日の食事の積み重ねで健康被害が生じる可能性がある。

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イケアの客層 子育て世帯にも強い懸念

(出典:http://www.hamamatsu-pippi.net/)

(出典:http://www.hamamatsu-pippi.net/)

ファッショナブルなデザインと手ごろな値段で、幅広い世代に愛されているイケアの食器や家具類。

商圏分析・エリアマーケティングを行う技研商事インターナショナル(愛知県名古屋市)によると、国内の各都市のイケアの店舗を比較したところ、

2014年は60 ~ 64歳の7.9%に次いで全国平均で最も多いのが35~39歳の年齢層となった(7.7%)。

(IKEA各店の売上推計と商圏比較|技研商事インターナショナル)

イケアの店内には、子育て世帯が新しい家具を求めて家族で訪れる姿がしばしば見られる。

相次ぐリコール、今年で7件目 問われる「暮らしと安全性」

イケア・ジャパン 2016年の自主回収品目

発表時期 リコール内容
1 1月 楽器玩具2商品の部品の誤飲・窒息の恐れ
2 2月 ガラスシェードの落下
3 3月 GOTHEMランプベースでの感電の恐れ
4 4月 衣類(ケープ)の首から外れず窒息やケガの恐れ
5 6月 チョコ2商品回収 乳アレルギー表示不十分
6 6月 IKEA ベビー柵一部 ロック不具合の可能性
7 7月 調理器具のセットで有害物質溶出の恐れ

(出典:http://www.ikea.com/jp/ja/about_ikea/newsroom/product_recalls)

イケアは今年2016年に入ってからリコールが相次いでいる。2016年はこの「アクートキッチン用品3点セットブラック」の回収を含めると7件目となる。

ニトリの自主回収が2016年は1件にとどまっていることとは対照的だ。

今回は食品衛生法で発覚した人体の有害性だが、家庭用の家具については、メーカー各社が自主的に安全性を確認しているのが現状だ。

イケア・ジャパンは今回の家具のリコールについて「誠に申し訳ありません。原因は調査中ですが、購入した人には、使用を直ちに中止するよう呼びかけています」と語るが

(イケア 調理器具セット 約28万セット回収へ|NHK JAPAN)

今後、自らが担う「暮らしと安全性」についてどのように担っていくのかが注視される。

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