香港返還が市場にもたらした変化|中国人留学生のヨミトキ!中国経済

   

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劇的な変化を遂げた90年代の香港市場

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1990年代の香港ハンセン指数は、世界的にも最も注目に値する経済指数のひとつと言えるでしょう。

というのも、香港にとって90年代はイギリスから中国への返還を迎えた時期にあたり、この政治的なイベントが市場に大きな影響をもたらしたからです。

この時の指数の劇的な変化とイギリス・中国本土による政治的な影響は、現在もなお注目に値する題材だと思います。

まず忘れてはならないのは、この香港市場というものは(世界のトップ6に入るほど)重要な市場であるだけでなく、すでに成熟した市場であるという点です。

現在の香港証券取引所のルーツは100年以上前にさかのぼります。ゆえに本件でも、信用が置けるデータやマーケットを参照できるでしょう。

なんと2倍も!?香港ハンセン指数の上昇がスゴい

出典:www.yahoo.hk

出典:www.yahoo.hk

まず、1986年から2004年にかけてのハンセン指数の推移を見ていきます。

アジア通貨危機のあった1997年以前は、このハンセン指数は明らかな上昇傾向にありました。

この約20年もの間で2,000ドル(HKD)から17,000ドルに上昇しています。

特に1995年から1997年の2年間にかけての変化は著しく、ハンセン指数はなんと7,500ドルから16,647ドルと約2倍以上もの数値を叩き出しています。

香港返還へ

出典:Duke University

出典:Duke University

香港証券取引所のデータ動向は1986年以降のものしか確認ができませんが(というのも、86年以前は4つの独立した市場で、その4市場がこの年に合併して今日の香港証券取引所となったため)、

当時「鉄の女」マーガレット・サッチャー首相時のイギリスから中国への返還が決まった84年前後は、この4市場の指数は大幅な下落を記録しました。

というのも、当時香港の人々は共産党に信頼を置いていなかったし、社会主義の統治を免れるために外国に(台湾にまで!)移住した人も大勢いたほどです。

しかしながら、中国政府が「①香港の資本主義の維持」「②中国本土の市場経済化」を表明すると、香港の人々は徐々に落ち着きを取り戻し、その後の経済成長は劇的な数値を記録するに至りました。

しかし、強気だった相場は返還後の97年に突然終わりを迎え、同年のアジア通貨危機では香港も著しい打撃を受けました。アジア通貨危機については、また後日……。

1993年生まれ。中国・上海市出身。東北大学経済学研究科在学中(計量経済学コース)。専門は時系列と回帰モデル。上海での複数の企業での就業を経て、現在政治プレス新聞社でインターンシップ中。

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