【柏崎市長選-情勢分析】注目の刈羽原発再稼働 市長引退で、新人2人が激突

   

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任期満了に伴う柏崎市長選は、13日に告示を迎えた(20日投票)。

3期12年にわたり市政を担った現職・会田洋氏(69)が、健康上の理由から引退を表明。

いずれも無所属で、元柏崎市議の桜井雅浩氏(54)と、元柏崎市職員の竹内英子氏(47、共産・社民推薦)の2新人が立候補している。

10月に行われた県知事選では、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題が争点の一つとなり、再稼働に慎重な考えを示した米山隆一知事(49)が誕生した。

今回の柏崎市長選でも、再稼働問題が大きな争点になるとみられる。

再稼働問題を中心に、候補者の顔ぶれと情勢を分析した。

★柏崎市長選挙:20日(日) 投開票速報を随時更新★

柏崎市長選挙 開票速報 2016 当選落選結果

柏崎市とは?

柏崎市は、新潟県中部に位置し、日本海に面している。人口は約8万5千人。

日本石油(現「JXエネルギー」)の創業地であり、かつては石油精製業で栄えた。

また、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所は、首都圏を含む東電管内に電力を供給しており、その出力は、1つの発電所としては世界最大の規模となっている。

(東京電力「柏崎刈羽原子力発電所」)

(東京電力「柏崎刈羽原子力発電所」、出典:ウィキペディア)

 

 

また、内閣総理大臣などを歴任した稀代の政治家・田中角栄氏は、旧西山町(現柏崎市)出身であり、市内には「田中角栄記念館」がある。

 

(「田中角栄記念館」、出典:http://www.sankei.com/premium/news/160719/prm1607190003-n1.html)

(「田中角栄記念館」、出典:http://www.sankei.com/premium/news/160719/prm1607190003-n1.html)

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桜井氏:3度目の挑戦 会田市長や多くの市議から、幅広い支援を受ける

(桜井雅浩氏、出典:「桜井まさひろ後援会」Facebookより)

(桜井雅浩氏、出典:「桜井まさひろ後援会」Facebookより)

 

桜井氏は柏崎市出身、早大卒。教員を経て柏崎市議を4期、副議長も務めた。

2004年と2008年の市長選では、「原発容認」の立場で出馬したが、いずれも、「慎重派」の会田洋現市長に敗れた。

東電福島第一原発事故後、「これまで訴えてきた根拠が崩れた」などとし、政治活動から身を引いていたが、会田氏の引退を受け、「慎重な容認派」として、今回の選挙に立候補した。

桜井氏は今回、現市長の会田氏のほか、原発政策に積極的な「賛成派」の市議、また一部の「反対派」の市議などから支援受ける。

 

政党の動きについては、

知事選で激闘を演じた与野党は、竹内氏を推薦する共産、社民を除き、地元事情を考慮し静観する。

(11/12 毎日新聞「<柏崎市長選>原発再稼働、再び争点 13日告示」より)

とあるように、自民党や民進党は、今回の選挙で組織的な活動は行わない構えだが、桜井氏の事務所開きには、自民党県議が顔を揃えるなど、自民党は事実上、桜井氏の支援に回る格好だ。

 

(桜井氏の個人演説会。会田現市長が応援弁士を務めた。出典:桜井雅浩のFacebookより)

(桜井氏の個人演説会では、会田現市長が応援弁士を務めた。出典:桜井雅浩のFacebookより)

 

会田氏が、過去の選挙で対決した桜井氏を支援するのは、桜井氏が今回、原発政策について「推進でも反対でもない」「対立の間の細い道を行く」といった、会田氏に近いスタンスを取っているためと思われる。

桜井氏の相手候補である竹内氏は、明確に「再稼働反対」を主張しているが、これは会田氏の立場とは異なる。

 

桜井氏にとって、3度目の挑戦となった今回。

かつての敵を味方につけ、市議会だけでなく、有権者からも幅広い支持を得られるかどうかに注目される。

 

竹内氏:「再稼働反対」の一点で、「草の根」運動を盛り上げられるか

(竹内英子氏。出典:竹内英子氏のFacebookより)

(竹内英子氏。出典:竹内英子氏のFacebookより)

 

竹内氏は、地元の脱原発グループ「原発を再稼働させない柏崎刈羽の会」から擁立された。

市職員として20年以上勤務し、福島第一原発事故後には、福島県会津若松市に派遣され、保健師として、原発事故による避難者の支援にあたった。

今回、

「原発は過酷事故が起きるという前提に立つべきだ。その上で議論すれば、市民の総意は再稼働ノーになるはずだ」

(11/13 朝日新聞「原発再稼働、条件付き容認か反対か 柏崎市長選が告示」より)

と、柏崎刈羽原発の再稼働を認めない姿勢を明確にしている。

共産党、社民党の推薦を受ける竹内氏だが、選挙事務所には、新社会党、緑の党からの「為書き」も並ぶ。

一部の市議から支援を受けるほか、県内外の反原発団体、また原発に反対する著名人が、竹内氏の応援に駆け付ける。

 

 

(竹内氏の応援に駆け付けた、評論家の佐高信氏。出典:竹内英子氏のFacebookより)

(竹内氏の応援に駆け付けた、評論家の佐高信氏。出典:竹内英子氏のFacebookより)

 

11月11日には、民進党衆院議員・阿部知子氏(神奈川12区選出)が、竹内氏の応援のため、新潟入りした。

 

一方で、「再稼働慎重派」である米山知事は、今回の選挙に関して態度表明を避けた。

各政党幹部が入り乱れる激戦となった10月の県知事選とは、異なる様相となっている。

原発に反対する勢力から幅広い支援を受け、自身にとって初めての選挙を戦う竹内氏。

原発事故による被災者の過酷な現状を伝え、「再稼働反対」の一点で、市民レベルでの運動の広がりを作れるかどうかが鍵となりそうだ。

(次項:これまでの市長選を振り返る・・・)

 

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